映画のリメイク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 15:16 UTC 版)
映画の場合「リメイク」とは、以前に作られた映画を元に作られた作品であり、原作が同じである、あるいは多少参照したといった作品は指さない。全作品のリメイク権を取っているものや、原案としてリメイク元の作品が挙げられているものはリメイク映画と言える。 例えば、2001年の『オーシャンズ11』は1960年の『オーシャンと十一人の仲間』のリメイク作品であるが、1989年の『バットマン』は1966年の『バットマン』を参考にしているのではなく、同じ原作コミックの映画化なので、リメイクではない。 いくつかの作品を別にすると、リメイク版制作の際にキャラクター、筋、テーマが変わることがある。例えば、1968年の『華麗なる賭け』は銀行強盗がメインであったが、1999年の『トーマス・クラウン・アフェアー』では美術品泥棒となっている。1932年の『暗黒街の顔役』はアル・パチーノ主演で1983年に『スカーフェイス』としてリメイクされたが、禁酒法時代の1932年版では密造酒だったのが、1983年版では、現代を舞台としていることには変わりはないため、コカインに変更されている。リメイク版は元の作品と同じ監督により制作されることもある。例えば、小津安二郎は1934年に白黒映画『浮草物語』を監督したが、1959年にカラー映画として『浮草』も監督した。アルフレッド・ヒッチコックは1934年に白黒映画として『暗殺者の家』を監督したが、1956年に自身でカラー版リメイク作品『知りすぎていた男』を監督している。マイケル・マンは『ヒート』をテレビ映画の『メイド・イン・L.A.』を劇場映画としてリメイクしている。
※この「映画のリメイク」の解説は、「リメイク」の解説の一部です。
「映画のリメイク」を含む「リメイク」の記事については、「リメイク」の概要を参照ください。
- 映画のリメイクのページへのリンク