映画のリアリティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:21 UTC 版)
「ALWAYS 三丁目の夕日」の記事における「映画のリアリティ」の解説
鈴木家が買ったばかりのテレビを茶川が完全に分解してしまい電気屋が引き取るシーンの撮影中、分解されたテレビの真空管が使い古しのものであることに阿部秀司エグゼクティブ・プロデューサーが気付くと、新品のテレビを分解したのだから部品も新品でなければならないと撮り直しを命じた。また、昭和33年当時はハエがところ構わず飛んでいたのでCGで付け加えさせた。 鈴木オートの社長が乗るダイハツ・ミゼットは1957年(昭和32年)生産開始なので、映画のようにボロボロになっているのは現実のリアリティから考えるとおかしい。また、三丁目の街並みも戦後の焼け野原から復興したことを考えると、もっと新しく見えるはず。しかし、阿部によれば、映画の観客が求めているものは「古き良き時代の懐しさ」であるので、わざと古く見せる美術(エイジング)を施した方がしっくりくる。現実のリアリティよりも映画のリアリティを選択した本作の世界観を、阿部は本物よりも本物らしく見せる「1/1の模型」と呼んでいる。
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