救援会とは? わかりやすく解説

救援会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:35 UTC 版)

みどり荘事件」の記事における「救援会」の解説

控訴審始まってから弁護団は、広く事件真実伝え一審判決不当性を訴え必要性感じていた。1991年平成3年11月29日弁護団会議で、正当な判決求め人々組織して世論の力で外から裁判所包囲する方針確認し安東弁護士中心に救援会設立向けて動き出した。翌1992年平成4年1月26日に「みどり荘事件考える会」を開催することを決め1991年平成3年12月27日には、県内様々な問題取り組む40名に、『現代』に載った小林の「夢遊裁判」を同封して参加呼び掛け文書発送した1992年平成4年1月26日大分市大分文化会館で「みどり荘事件考える会」が開催された。事前弁護団の心配をよそに、準備していた席はすぐに埋まったため急遽追加椅子持ち込み最終的に50名が参加する大盛況となった。「考える会」では、一審判決や「自白」、科警研毛髪鑑定、輿掛の傷などの問題点を、休憩なしで約4時間、弁護士交替しながら熱く語った。そして、3月9日次回控訴審第13回公判で、直接輿掛を見て、その語る声を聞いて、輿掛の人柄確認してほしいと傍聴呼び掛けた。その控訴審第13回公判には、それまでほとんど傍聴者のいなかった法廷十数名の傍聴者集まり、輿掛の被告人質問見守ったこうした人たちを中心に救援会の結成向けた準備会を重ね同年5月17日には市内中心街結成集会への参加呼び掛けビラ1,000配った呼びかけ人には57名が名を連ねた同年5月24日大分市大分県労働福祉会館で、真相報告会と救援会結成集会が行われ、180名余り参加した。「考える会」と同じく弁護士事件裁判の概要問題点語り鈴木弁護士は「いけにえ論理マスコミ加担」と題して当時マスコミの報道姿勢批判した参加者一人ホテル時代の輿掛の同僚は、マスコミの報道信じて輿掛を犯人にしてしまったと自らを責め年月がたって世間からいろいろと言われることも少なくなった中であえて姿を見せた輿掛の家族気持ち慮る言葉涙ながらに語って参加者感動呼んだ。救援会は「輿掛さんの冤罪晴らし警察代用監獄をなくす会」(略称みどり荘救援会)と命名された。 みどり荘救援会は、安東弁護士事務局長として、主に次のような活動行っていった。 会報の発行 みどり荘救援会結成報告した第1号から控訴審判決確定した約5か月後の第20号まで、『無罪』と題する会報発行した会報結成総会公判傍聴参加できなかった会員その内容伝え新たな会員獲得次回公判傍聴勧誘する役割果たした真相報告会の開催 みどり荘救援会は、会員のつてを頼り真相報告会開催した結成3か月後の同年8月には佐伯市100名、日田市で180名を集めるなど大分県各地報告会繰り返し1994年平成6年6月28日には初め福岡市開催するなど、最終的に50回を数え報告会実施して支援の輪を広げていった。 裁判の傍聴 前述通り弁護団はみどり荘救援会結成前の第13回公判傍聴呼び掛け十数名が傍聴した傍聴活動の目的は、支援者裁判見て輿掛が無実かどうか自分自身判断することと、大勢支援者傍聴席埋めて輿掛を励ますことであった『夢遊裁判』著したノンフィクション作家小林著書の中で、それまで閑散としていた傍聴席十数名が入っただけで、法廷雰囲気一変した記している。みどり荘救援会結成後の第14回公判からは、救援会がマイクロバス準備して傍聴活動始まったが、回を追うごとに傍聴希望者が増え、すぐにマイクロバスから大型バス変わった行きバスの車内では必ず同行する安東弁護士からこれまでの裁判推移当日公判での弁護側の意図説明され帰り車内では弁護士から当日公判解説聞き参加者にはビール配られ一人ひとりが感想述べ合った。 みどり荘救援会は、結成1週間190名の会員集まり同年末には400名を超えた。そして、控訴審判決直前開かれた1995年平成7年5月27日第4回総会時点で、会員数621名を数えている。

※この「救援会」の解説は、「みどり荘事件」の解説の一部です。
「救援会」を含む「みどり荘事件」の記事については、「みどり荘事件」の概要を参照ください。

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