拡幅・バイパス区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 05:20 UTC 版)
福岡県道607号福岡篠栗線(福岡市博多区千代 - 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗)が国道指定から外れるまでは、1990年(平成2年)10月に全線開通していた福岡市東区松島から福岡県糟屋郡篠栗町篠栗までの区間が「国道201号福岡東バイパス」と呼称されていた。 八木山バイパス - 飯塚庄内田川バイパス糟屋郡篠栗町 - 飯塚市弁分 - 田川郡糸田町 - 田川市弓削田(ゆげた)(見立(みたて)入口交差点)のバイパス。八木山峠を越える13.3 kmの八木山バイパスは1985年(昭和60年)に日本道路公団の管理する一般有料道路として供用開始。烏尾峠を越える9.7 kmの飯塚庄内田川バイパス(無料)は2003年(平成15年)から順次供用され、2009年(平成21年)の筑豊烏尾トンネル完成により全線開通した。これにより、福岡市方面から田川市方面までバイパスが直通し、特に降雨や降雪による峠道の通行止めの恐れが減少した。八木山バイパスの起点および飯塚庄内田川バイパスの終点は国道201号現道に接続しており、経路が重複している。両バイパスの境界である飯塚市弁分で国道200号に接続しており、八木山峠を現道、烏尾峠をバイパス利用する際は国道200号により接続している。2014年(平成26年)10月1日、八木山バイパスが償還期間満了に伴い無料化され、西日本高速道路(NEXCO西日本)から国土交通省に移管された。無料化により交通量が増大し、交通事故発生時に片側1車線のために長時間の通行止めが発生するなどの問題が生じたため、全線にわたって4車線化工事を行うことになり、2020年(令和2年)4月より工事を開始。4車線化完成とともに再度有料化される。 田川バイパス田川市弓削田 - 田川郡香春町のバイパス道路(延長8.7 km)。高度成長期の増大する交通需要に対応するため、田川市街(後藤寺地区・伊田地区)へ集中する通過交通の分散を目的として昭和42年度に事業化され、昭和54年度に全区間(見立入口交差点 - 岩原口(いわらぐち)交差点間)での4車線供用を開始した。現在、旧道の区間 は国道201号の指定から外れており、国道322号および福岡県道95号添田赤池線の指定区間となっている。 香春拡幅田川郡香春町の岩原口交差点から新仲哀トンネル西坑口(延長2.1 km)に至る事業区間。この区間では新たなバイパス建設を行わずに、現道を拡幅(4車線化)することで対応する方針である。沿線には道の駅香春が整備されており、鏡山東交差点で国道322号(香春大任バイパス)に接続している。 仲哀改良田川郡香春町と京都郡みやこ町の境界にある新仲哀トンネルの改良事業区間(延長2.2 km)。新仲哀隧道 の老朽化が著しいことや、交通の要所でありながらトンネル内に歩道がなかったことなどを受けて1990年(平成2年)度に事業化。2007年(平成19年)3月4日に歩道付きの新たな「新仲哀トンネル」が供用開始した。同時にそれまで供用されていた新仲哀隧道は閉鎖となったが、その後の調査によると補修・補強を行うことで再利用可能なことが確認されている(後述)。 香春 - 行橋(仲哀峠区間を含む)田川郡香春町の仲哀峠から京都郡みやこ町を通り、行橋市の行橋IC入口交差点に至る区間。このうち仲哀峠区間は前述の通り改良整備はされたものの、供用車線数は現在でも2車線のままであり、4車線化については未事業化区間として残されている。これを受けて、仲哀峠を含む香春町 - 行橋市の未事業化区間について、拡幅およびバイパス建設等を行うための計画段階評価の手続きが2019年(令和元年)9月11日に行われた。仲哀峠区間については、現在閉鎖中である新仲哀隧道(2代目トンネル)の補修・補強を行って再利用することで4車線化する方針であり、2022年度(令和4年度)に仲哀拡幅として事業化された。 行橋インター関連行橋インター関連(ゆくはしインターかんれん)は、行橋市大字吉国から京都郡苅田町大字二崎に至る延長4.5 kmのバイパス道路である。行橋市大字吉国で接続する東九州自動車道の行橋インターチェンジに関連し、行橋市街地への交通集中を防ぐことを目的として2000年度(平成12年度)より事業着手し、2009年度(平成21年度)より工事着手した。2014年(平成26年)3月9日に暫定2車線で全線開通した。
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