岸田文雄のウクライナ訪問
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岸田文雄のウクライナ訪問(きしだふみおのウクライナほうもん)とは、2023年3月21日に日本国内閣総理大臣の岸田文雄がウクライナを訪問した出来事である。これは、ロシアによるウクライナ侵攻勃発以降初めての日本の首相によるウクライナ訪問であった[1]。
注釈
- ^ 国会の会期中の内閣総理大臣や閣僚の外国訪問については、議院運営委員会の理事会に事前に報告することが慣例となっている[5]。
- ^ エマニュエル・マクロン大統領、オラフ・ショルツ連邦首相、マリオ・ドラギ首相。
- ^ 20日付朝刊にて、インドからの帰国時にキーウ訪問を提案・提言する政治コラムも掲載された[15]。
- ^ 機体記号は9H-VIC[18]と報じられており、Flightradar24によれば羽田 - デリー - ジェシュフ=ヤションカ - 羽田の全区間を通じて「VJT258」のコールサインで運航された[19]。
- ^ 箱の中身は厳島製のしゃもじで、うまい棒の段ボール箱に入れた状態で積み込まれた[23]。
- ^ 日本国外務省による和文仮訳で、公式な英文名称は "Joint Statement on Special Global Partnership between Japan and Ukraine" である。
- ^ この決定の後、ゼレンスキーは対面でG7広島サミットに参加することを強く希望した[43]。これを受けて、2023年5月20日、日本政府はゼレンスキーがサミットに対面で参加するために訪日することを発表し[43]、同日15時30分頃にゼレンスキーはサウジアラビアからフランスの政府専用機に搭乗して広島空港に到着した[44]。
- ^ 「敵を召し(飯)取る」との意味の験担ぎ[47]。
出典
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- 1 岸田文雄のウクライナ訪問とは
- 2 岸田文雄のウクライナ訪問の概要
- 3 会談の結果
- 4 脚注
- 岸田文雄のウクライナ訪問のページへのリンク