岸田幾太郎とは? わかりやすく解説

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岸田幾太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 00:10 UTC 版)

岸田 幾太郎(きしだ いくたろう、1867年11月19日慶応3年10月24日〉 - 1908年明治41年〉9月14日)は、日本実業家[1]

第100・101代内閣総理大臣岸田文雄や元経済産業大臣宮澤洋一は曽孫である。

経歴

1867年11月19日(慶応3年10月14日)、安芸国賀茂郡奥屋村(現・広島県東広島市)に岸田忠次郎・さみ夫妻の長男として生まれる[2]。岸田家は、幾太郎の曽祖父である岸田直五郎の代に「新出屋(あたらしや)」を屋号にして分家[3]、以来奥屋村で農業を営んだ[4]

1891年(明治24年)頃に農機具種苗呉服などを輸出し、輸出先の北海道から仕入れた海産物の販売業を始める[5]1894年(明治27年)に三宅直之助の四女・スミと結婚。翌年には、長男の正記が生まれる。正記が生まれて2か月が経った頃に台湾基隆へ移住し、現地で呉服商と材木商を営む[5]

幾太郎は1899年(明治32年)に帰国すると、地元の西志和村で木材商、呉市で金物商の経営を経て[5]1906年(明治39年)頃に満州へ移住して大連市の中心部に1町5 - 6反の土地を購入するが[6]、1908年(明治41年)9月14日に40歳で急死[7]

幾太郎が台湾時代に店舗を構えた建物は、2021年(令和3年)現在も基隆に現存し、飲食店や書店などに使用されている[8]

家族・親族

岸田家

脚注

  1. ^ a b 『大東京の現勢 再版』人物篇8頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2025年2月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 『小傳 岸田正記』(博文社、1983年)16頁。
  3. ^ 『小傳 岸田正記』(博文社、1983年)15頁。
  4. ^ 『小傳 岸田正記』(博文社、1983年)17頁。
  5. ^ a b c 『小傳 岸田正記』(博文社、1983年)22頁。
  6. ^ 『小傳 岸田正記』(博文社、1983年)23頁。
  7. ^ 『小傳 岸田正記』(博文社、1983年)34頁。
  8. ^ 自民党新総裁・岸田氏曽祖父、台湾でかつて商売 建物、基隆に現存”. フォーカス台湾. 中央通訊社 (2021年9月30日). 2021年10月1日閲覧。
  9. ^ 『大日本人物誌 一名・現代人名辞書』き45頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年10月2日閲覧。
  10. ^ a b c d e 『人事興信録 第13版 上』キ59頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年3月24日閲覧。
  11. ^ a b c d 『広島の代議士(広島修道大学研究叢書 第71号)』107 - 108頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2025年2月23日閲覧。
  12. ^ a b 『大衆人事録 第14版 外地・満支・海外篇』関東州キ16頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年3月24日閲覧。

参考文献

  • 成瀬麟、土屋周太郎 編『大日本人物誌 一名・現代人名辞書』八紘社、1913年。
  • 東京毎夕新聞社 編『大東京の現勢 再版』東京毎夕新聞社、1934年。
  • 人事興信所 編『人事興信録 第13版 上』人事興信所、1941年。
  • 帝国秘密探偵社 編『大衆人事録 第14版 外地・満支・海外篇』帝国秘密探偵社、1943年。
  • 博文社発行『小傳 岸田正記』(1983年)。
  • 市川太一『広島の代議士(広島修道大学研究叢書 第71号)』広島修道大学総合研究所、1992年。



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