山笠の形態とは? わかりやすく解説

山笠の形態(舁山笠と飾山)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:52 UTC 版)

博多祇園山笠」の記事における「山笠の形態(舁山笠と飾山)」の解説

詳細は「山笠」を参照 一般祭り神輿山車相当する御霊を宿らせる(「御神入れ」という)もののことをこの祭りでは「山笠」や「ヤマ」と呼ぶ。山笠発祥とされる鎌倉時代山笠の姿は明確でないその後経緯不明であるが山笠多くの幟を立て人形飾った背の高いものに変化した江戸時代初期描かれた「博多祇園山笠巡行屏風」には、このような幟山笠が描かれている。明治初期まで飾り山製作は、京都祇園細工人形の流れを汲む細工人形師・小堀家が行なっていたが、明治入り貸家業転業したことから、しばらくは櫛田神社氏子らに委ねられて製作が続き大正昭和初期の頃に掛けて徐々に博多人形師がその製作を行うようになった小堀善右ェ衛門を祖とする小堀流山笠細工人形は、ねぶた山車同様の竹組細工であったが、現在の飾り山」として見られるような岩山笠は三苫惣吉が1752年宝暦2年)に始めた様式といわれるお堂水の流れといった部品風景構成してそこに人形配置したもので下絵絵馬多く残っており、その姿を伝えている。この頃山笠は高さが10メートル以上あり、町のどこからでも望むことができた。 1898年明治31年)、福岡県知事山笠行事中止提議した理由山笠電線切断する事故相次いだことが含まれていたため、それまでの高い岩山笠は飾っておくだけの「飾り山」とし、運行には3メートル程の「舁き山」を用いることとなった。なお電線設置に際して山笠運行事前に配慮されていたが、実際には不十分であった1910年明治43年)、市内路面電車開通して軌道上空に架線張られると、架線より高い山笠の運行不可能になり、「飾り山」と「舁き山」の分化決定的なものとなったその後1979年昭和54年)に市内路面電車全廃されると、舁き山の高さは徐々に緩和されるようになり、現在は4.5メートルまでとなっている。 終戦までは流ごとに、飾り山の台座部分である山笠台に舁き山の飾り乗せることで、飾り山と舁き山を同一山笠見なしていたが、戦後明確に分離されるようになり、多額の費用がかかる飾り山は商店街企業協賛建てられるようになった1964年昭和39年)、川端通商店街上川端通)は山笠分化前の姿を彷彿とさせる「走る飾り山」を復活させ、現在でも櫛田入り奉納し続けている。ただし他の舁き山よりコース短く設定されており、櫛田入りなどのタイムレースにおいても参考記録扱いとなっている。また他の流の山笠が再び以前の形に戻すような計画はされていない。 「走る飾り山」は電線信号機標識などに接触しないよう伸縮になっている。またこの飾り山は煙が出るようになっているが、これは1991年平成3年)、この年年末公開されゴジラvsキングギドラタイアップによる八番山笠上川端通のゴジラ人形から煙を吐き出させるようにした事が始まりである。 飾り山や山笠人形衣装生地長年京都西陣織使用していたが、2002年平成14年)より地元博多織人形衣装生地に使うようになった

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山笠の形態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 05:27 UTC 版)

津屋崎祇園山笠」の記事における「山笠の形態」の解説

前後に6本ずつの担ぎ棒を持つ舁き山笠で、法被締め込み締めた参加者により担ぎ上げられ走って運行されるなど、運行形態博多祇園山笠に近い。 ただし山笠飾り博多の舁き山笠とは異なり複数人形飾り屋形や岩、波といった部品風景作り場面表現するという様式残したもの運行されている。簡単に言うと博多飾り山笠縦に縮めたような山笠だが、飾られる人形当地作られる津屋崎人形である。同じよう様式の他地区山笠は、「津屋崎系」と分類されている。

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山笠の形態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/13 04:16 UTC 版)

直方山笠」の記事における「山笠の形態」の解説

古来博多祇園山笠飾り山笠同系の背の高いものだったが、明治時代電線都合で置き山となり、その後背の低い山笠を運行するようになった。 この山笠中心にお堂を置き、前後から観賞できるように周囲複数人形を置く、横広がりの形となった飾り人形配置は、ほぼ左右対称となっている。博多異なり曳き山笠であり、夜は多数電飾照らされ運行される近隣地区においては同様の形態山笠数多くあり、「直方系」と分類されている。

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山笠の形態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 10:12 UTC 版)

浜崎祇園山笠」の記事における「山笠の形態」の解説

山笠は、屋形や岩、滝、人形など部品構成される岩山笠で、部品様式博多祇園山笠のものと共通点も多い。博多異なる点として、下段出し使った前後奥行きのある飾り方特徴で、同様の形態山笠浜崎系と呼ばれる佐賀県北部にはこの様式の山笠が多い。高さ15m、重さ5tの山笠は現在運行されているものとしては最大級であり、山車としても日本屈指の大きさを誇る。

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