実際の詐欺事件とは? わかりやすく解説

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実際の詐欺事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 18:41 UTC 版)

皇室詐欺」の記事における「実際の詐欺事件」の解説

1950年代半ば日本から離れたブラジル・サンパウロの日系人の間で、「朝香宮殿下激励いらっしゃった」と話題になる朝香宮鳩彦王、すなわち皇籍離脱した朝香鳩彦は、実際には渡伯していないが、長く日本離れていた人々が知るはずもなく、朝香宮農場働けば日本帰れるとの甘言だまされてしまう。この偽朝香宮一切人前には現れなかった。これには100人を越す者が応募したが、1954年地元警察により偽物逮捕された。 昭和天皇崩御し元号平成変わった頃(1989年)には、「白仁王殿下」とその秘書渡辺殿下」が登場した(「白仁王事件」)。「白仁王殿下」は「昭和天皇御落胤」・「天皇陛下第125代天皇)の御兄」・「日本国代表者」(このような名称の地位職務はない)と、また「渡辺殿下」は「国際連合よりナイト爵位授与されている」(このような制度はない)と騙り北陸地方中心に国内中小企業経営者などに対し菊花紋入り案内状次々送付。「白仁王殿下が、中小企業対し育成資金賜る。その為に、まず保証金として数百万円納入が必要とのことである」と持ちかけた。被害者信用させるために賞状偽物の「勲章」・「勲記」などを作成京都市都ホテル広間使い、「勲章授与式」まで挙行騙された受章者」の中には眼前登場した「白仁王」に対し、「陛下!」(ただし「白仁王」は「陛下」とは騙っていなかった)と跪いて涙ぐむ者もいたという。ホテル側は「渡辺殿下」から「企業グループ表彰式」等と説明され所定利用料金を支払った客を疑うわけにもいかずそれを信じ詐欺グループに場所を貸してしまう結果になったとのことであった。こうしてすっかり信用する至った被害者達は相次いで金を支払ったが、いくら待って育成資金振り込まれなかったため、被害者警察訴え出たことにより詐欺発覚、「白仁王」・「渡辺殿下」らは逮捕された。「白仁王」には仲間多く朝鮮王族李成妃殿下」・満州国皇帝溥儀の「弟」(いずれも架空)までも登場し日本全国渡って出没被害総額15億円を越えたという。この詐欺グループ首謀者は「渡辺殿下」であり、勲章などの小道具ホテル会場等、事前に金をかけて大掛かりな準備行い出没範囲全国広がっていたことから、背後資金源があるものと疑われたものの、詳細不明のままであった。「白仁王」は奈良県在住一般人で、自分苗字「白」がつくことから「白仁王」と名乗った。「白仁王」は「渡辺殿下」の誘い乗り詐欺グループ参加長期間「白仁王」になりきり逮捕時には自ら御落胤であると信じ込んでいるほどであった。更に被害者中にも、「白仁王」と「渡辺殿下」が逮捕・起訴されてもなお、「騙されたとは思っていない」・「あの御方本物」・「宮内庁真実隠そうとしている」等と疑い持たず信じている者がいた。この詐欺平成代替わりに伴う諸々宮中儀式国家儀礼が行われていた当時の状況利用し巧妙な手口によってなされたものであったことを物語っている。 1996年平成8年)には、「中山殿下」なるものが出現する中山のつく皇族はいなかったはずであるが、明治天皇母系にあたりその5代目という。事実明治天皇生母中山慶子であったが、仮に事実であってもこの出自では「殿下とならない。しかし、皇族対す知識乏しかったのか被害者1000万円を出資してしまった。同じ年にはシンガポールで「昭和天皇の娘」が現れている。 2003年平成15年)には、高松宮宣仁親王薨去前に親王から告白されたと称する有栖川識仁殿下」が現れた。既に断絶した有栖川宮継承者であると称する殿下は、相棒妃殿下と共に旧軍軍服大礼服模した物)に身を包み束帯御色直しをした結婚式挙行して箔付けをし、外国の政治家会食した写真携えて出資金集めていた。 詳細は「有栖川宮詐欺事件」を参照

※この「実際の詐欺事件」の解説は、「皇室詐欺」の解説の一部です。
「実際の詐欺事件」を含む「皇室詐欺」の記事については、「皇室詐欺」の概要を参照ください。

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