実隆公記とは? わかりやすく解説

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実隆公記

主名称: 実隆公記
指定番号 152
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 106巻1帖、44冊、1紙
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文:  室町時代公卿三条西実隆一四五五~一五三七)の自筆日記である。記主の実隆は、蔵人参議権大納言経て永正三年一五〇六)に内大臣となった古今伝授正統受継ぎ、和漢学問から有職通じて後土御門後柏原天皇信任を得、文芸復興にも大きく貢献した
 この『実隆公記』は、もとは三条西家伝来したもので、所収記事は、実隆二〇歳の文明六年(一四七四正月から、八二歳天文五年(一五三六二月までの六三年間にわたる。このうち別記二巻を除くほかは、全て日次記で、いずれも文書翻した料紙書かれている
 体裁は、本来が袋綴冊子で、共紙表紙に「愚記(花押)」などの自筆外題があり、本文は、半葉一一ないし一二行に倉卒筆致記されている。現状破損修理に際して大半改装され、未表具巻子など百六巻、一帖、四十四冊、一紙存する
 その内容は、実隆の経歴反映して朝儀有職詳細な記録幕府関係から戦乱荒廃した当時の社会情勢に至るまでの記事収められている。古典書写校合講釈古今伝授関係する記事多く、『新撰菟玖波集』の成立にいたる詳しい状況なども知られるまた、宗祇連歌師活動地方武士富商との交流三条西家家計実状などを伝え記事の他、永正三年一五〇六)十二月廿二日にみえる洛中洛外図屏風に関する初出史料など著名なものが少なくない日記中には女性束帯人物など描いた戯画含まれており、さらに各巻紙背まとまっている多数書状類は、実隆の勤勉な日常生活一端伝えている。
 このように、実隆公記は、室町後期政治・社会文化研究する上の基本史料で、質量ともに優れた公家日記として貴重である。
重要文化財のほかの用語一覧
古文書:  定額寺官符  実躬卿記  実躬卿記  実隆公記  寂室元光筆消息  寒巖義尹文書  専修寺文書




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