計会とは? わかりやすく解説

けい‐かい〔‐クワイ〕【計会】

読み方:けいかい

考えあわせること。とりはからうこと。

内臣となって内外を—し」〈続紀元正

物事重なり合うこと。

物色人情と—すること疎(おろそ)かなり」〈菅家文草・一〉

さしつかえること。取り込むこと。

歳末の—によって暫く差し置かれぬ」〈太平記・四〉

困ること。困惑すること。

「足踵気など、散々の—なり」〈実隆公記

金のやりくりつかないこと。貧乏。

我が—して、食物がなさに渡るを」〈四河入海二〇


計会

読み方:ケイカイ(keikai)

計りごとをめぐらす入り交る、取込む差支える困窮多忙の意。


計会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/09/02 13:04 UTC 版)

計会(けいかい)は、律令制における用語。

本来は「計」は数える、「会」は引きあわせる、という意味を持っており、照合を意味する用語であったが、日本では官司間で遣り取りされる公文書の授受を照合・確認をすることを指した。

官司は他の官司からの公文書の受け取り、他の官司への公文書の送付を記録するために計会帳を作成して、後日の勘会に備えた。だが、遣り取りされる公文書の数は多く、計会作業は複雑かつ繁忙を極めたため、平安時代になるとこうしたイメージに基づいて本来の用法からはかけ離れて、入り交じる、重なり合う、取り込む、困窮するなどの意味で用いられるようになり、当時の日記等にもそうした用法が見られるようになった。

参考文献


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