けい‐かい〔‐クワイ〕【計会】
計会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/09/02 13:04 UTC 版)
計会(けいかい)は、律令制における用語。
本来は「計」は数える、「会」は引きあわせる、という意味を持っており、照合を意味する用語であったが、日本では官司間で遣り取りされる公文書の授受を照合・確認をすることを指した。
官司は他の官司からの公文書の受け取り、他の官司への公文書の送付を記録するために計会帳を作成して、後日の勘会に備えた。だが、遣り取りされる公文書の数は多く、計会作業は複雑かつ繁忙を極めたため、平安時代になるとこうしたイメージに基づいて本来の用法からはかけ離れて、入り交じる、重なり合う、取り込む、困窮するなどの意味で用いられるようになり、当時の日記等にもそうした用法が見られるようになった。
参考文献
- 早川庄八「計会」(『国史大辞典 5』(吉川弘文館、1985年) ISBN 978-4-642-00505-0)
「計会」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「計会」を含む用語の索引
- 計会のページへのリンク