安全対策への姿勢
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閉塞方式については、1949年(昭和29年)8月1日に従来のタブレット閉塞から単線自動閉塞に切り替えられている。 運行管理については、1970年(昭和45年)10月に誘導無線方式の列車無線導入。1986年(昭和61年)6月16日にはさちが丘荷物センター跡地の相鉄さちが丘ビル(現:YCVさちが丘ビル)に設置された運行管理センターにITC装置(総合列車運行管理装置)を導入し、運行管理のコンピュータ化と駅の案内表示・案内放送の自動化が行われた。また1995年4月20日には日中でも模擬訓練を行うことができるITC訓練システムを、1998年3月3日には地震自動通報装置を、2007年4月9日には早期地震通報システムを導入している。また1985年(昭和60年)12月1日には運転司令所を横浜駅構内から相鉄さちが丘ビルに移転し、2009年8月25日には運輸司令所(2005年10月に運転司令所から改称)を相模鉄道さちが丘第二ビルに移転。それに伴いITCから高度な総合運行管理システム(TTC)に更新された。 踏切については順次踏切廃止・立体交差化を進めており、本線では1972年(昭和47年)から1982年(昭和57年)までの10年間で80か所から64か所に削減し、1976年(昭和51年)までに踏切警報機・遮断機がない第4種踏切を全廃。1か所だけ残されていた踏切警報機のみの第3種踏切(大和2号踏切道)も1981年(昭和56年)4月に廃止されたため、現在はすべて踏切警報機・遮断機つきの第1種甲踏切になっている。また一部区間では地下化・高架化が行われ、それに伴い踏切が廃止されている。なお、いずみ野線・相鉄新横浜線については、高架と地下に建設されているため踏切は存在しない。 車両については、1968年(昭和43年)に瀬谷駅構内で車両同士の衝突事故が起きており、これを機に1969年(昭和44年)に自動列車制御装置(ATC) を設置している。2005年(平成17年)のJR福知山線脱線事故を機にATSの追加設置などが行われた。なお相鉄・JR直通線の開業に先立ち、2014年に全線でJR東日本と同じATS-Pに変更された。また、運転士が意識を失っても車両の暴走を止めるEB装置の設置も進んでいる。 プラットホームについては、鉄道人身障害事故などのホームからの転落事故を防ぐ目的で横浜駅のホームに柵を設置したり、万が一転落した時避難するスペースを確保したりする工事が進んでいる。また、視覚や聴覚に障害を持つ人のために全ての駅に文字と音で列車の接近を知らせる接近案内表示器を設置している。また、2013年(平成25年)10月より約1年間の期間限定であるが、首都圏3駅で実施される開発中ホームドアの現地試験の一環で、いずみ野線の弥生台駅にて「昇降バー式ホームドア」の試験導入が実施された(詳細は「弥生台駅#昇降バー式ホームドアの試験導入」を参照)。また、弥生台駅で試験されたものとは別のタイプのホームドアが横浜駅の3番線で2016年3月6日の始発から運用を開始した。その後、2016年12月に2番線、2017年2月に1番線で運用を開始し、横浜駅の全てのホームでホームドアの導入が完了した。横浜駅以外の駅についてもホームドアの設置を進め、羽沢横浜国大駅・二俣川駅・大和駅・湘南台駅は2020年度末までに設置が完了し、海老名駅は駅の改良工事が終わり次第に、西谷駅・希望ヶ丘駅・鶴ヶ峰駅・かしわ台駅・瀬谷駅・相模大塚駅・さがみ野駅は2021年度末までに、その他の駅に関しても、相鉄・JR直通線から乗り入れて来るJR東日本の車両と、相鉄・東急直通線から乗り入れて来る東急・都営地下鉄・東京メトロの車両(10両/8両)にも対応するホームドアを2022年度末までに設置する予定である。
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