宇宙犯罪組織マクー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 06:33 UTC 版)
「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」の記事における「宇宙犯罪組織マクー」の解説
かつて全宇宙にその名を轟かせた宇宙犯罪組織。30年前に初代ギャバンによって壊滅させられたがブライトン指揮の下に復活を果たし、かつての首領であるドン・ホラー復活を企み暗躍する。今作では地球の魔空空間に浮かぶ魔空城を拠点に活動。幹部たちは皆ドン・ホラーおよびブライトンに絶対の忠誠を捧げている。 ブライトン / 大熊 遠矢(おおくま とうや) ドン・ホラーの後を継いでマクーの首領となった黄金の仮面の剣士。ワームホールを生み出して魔空空間を拡大させてドン・ホラーを復活させようとする。 冷酷残忍な性格でドン・ホラー復活のために様々な手段で地球を攻撃する。さらには、衣月をドン・ホラー復活の器にしようと誘拐する。 その正体は撃と衣月の幼馴染である大熊遠矢。かつては撃とコンビを組んでいた元サイドカーレーサーにして宇宙飛行士。宇宙物理学研究開発機構「SARD」の研究者としても活動していた。 衣月に恋心を抱いており、本人は気がついていなかったが相思相愛だった。自身の研究であったワームホール理論が認められないことで周囲から笑われていると思い、その焦りからいつしか精神の均衡を崩しはじめる。さらには研究のために可愛がっていた愛猫を平気で犠牲にしようとするなど常軌を逸した部分を見せ始めたことから、衣月に不安を与えていた。 そしてワームホールのような光の歪みの実証のため、撃と共に宇宙へと旅立つが、火星の衛星軌道上での調査中にシャトルが爆発。ワームホールに飲み込まれてしまい、ドン・ホラーの意識に触れて「撃が衣月を手に入れるために自分を裏切った」と唆され、仮面を被せられてブライトンへと生まれ変わった。デザインを担当した篠原保は、プロットから仮面が重要な要素と考え、メカニカルなコンバットスーツ風のボディに対し、マスクは模様ともひび割れとも取れる抽象的なものとした。全体的にはクラシカルな舞台劇の衣裳をイメージしている。 ザン・バルド かつてのマクーの行動隊長であるサン・ドルバの怨念で形成された鎧を纏う戦士。サン・ドルバが使用していた杖に似たドクロの装飾付きの三つ又の槍を武器にする。デザインを担当した篠原は、胸の髑髏はサン・ドルバ本人のものと想定している。 魔女キル かつてのマクー幹部である魔女キバと同じ一族出身の魔術使い。自称「幻惑の妖術使い」で、様々な妖術を操る。また、手にした鞭は地面を叩くことによって生じた波動で死者を操る。人間に化けることも可能。最期はシャリバンクラッシュを受けブライトンの名前を呼びつつ爆散した。デザインは、篠原がファッションショーで見た静電気でウィッグを浮かせる手法をイメージしている。 監督の金田からはメイクに関しては当初はどぎつくしないようにと言われていたが、実際には眉毛を半分剃るなどかなり濃いメイクとなった。 リザードダブラー ダブルモンスターに属するマクー怪人で、「地獄の処刑人」の異名を持つ。武器はシミターとシールド、リザードミサイルと呼ばれるトカゲ状の右手から発射するミサイル。また、その右手でデータをコンピューターから盗み出すことも可能。 ダブルモンスターであるが立場的にはザン・バルド、魔女キルの2人と同格で魔空空間の発動権限も持っている。元々は篠原が参加していた別のリブート企画で描かれていたものであり、本作品への登場にあたり幹部との共通項として腹部にダブルマンの顔の意匠が追加された。篠原は、本来は噛ませ犬的な立場として描いていたため、本作品で強敵扱いされていたことには戸惑ったという。 マクーモンスター 下級兵士。テレビシリーズにおけるクラッシャーと同じ立ち位置だが、こちらは顔の上半分が露出した外見になっている。武器はシミターなど。 ドン・ホラー 初代ギャバンとの決戦に敗れ死亡した元マクー首領(ドン)。新幹部たちは彼の復活を目的に暗躍する。ワームホール内に精神体として存在し、大熊遠矢をブライトンに変貌させた。
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