宇宙猿人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 07:16 UTC 版)
超高度文明を誇るガイシテス太陽系第5惑星、通称「惑星E」に住む宇宙人。サルのような姿をしていることからそう呼ばれる。 ゴリ 地球侵略を企てる宇宙猿人。IQは300。 かつては、ガイシテス太陽系・第5惑星Eの天才科学者だったが、生まれついての独裁者であったため、軍の一部と謀って惑星の猿人社会の独占を計画。それが発覚し、惑星Eの法廷から精神改造刑を言い渡される。しかし腹心のラーに救われ、彼の円盤に乗ってガイシテス太陽系を脱出、地球にたどり着いた。そして地球を第二の故郷にしようとしたが、美しい地球を公害によって汚染し続ける人類の身勝手さに怒り、自らが地球の主導者になろうと画策する。肉体的な力は地球人とほとんど変わらず、格闘などは苦手であり、ズノウ星人に乗り移られたラーに叩きのめされ、なすすべが無かったことがある。 普段は、円盤内の万能椅子に座っており、ラーに指令を下している。頭部は猿人であるが身体は贅肉のない均整のとれた美しい体型であり姿勢もよい。礼装用の白い手袋とピンクの宇宙服が定番である。手話に似たポーズを取るのが特徴。また、他の宇宙人と手を組み、侵略活動を依頼することもたびたびある。第44話・45話では、ラー共々全く登場せず、以後も前編のみ登場しないことが多くなる。ゴリとラーにはマリオネット人形も用意されていたが、本編では使用されなかった。 ラー 惑星Eの軍人でありゴリの忠臣である。以前からゴリに仕えており、ゴリが精神改造刑を受けさせられそうになったとき身を挺してゴリが惑星Eを脱出する時の手引きとなった。知能はゴリはおろか、人間よりも遙かに劣るが、力には自信を持つ。ゴリには忠誠を誓ってはいるが、失敗のたびに怒鳴り散らすため、わずかながら反感を持っている。力は強く、人間を一撃で殺害してしまえるほどの怪力を持ち、また、目を光らせて、透視を行い、ズノウ星人に取りつかれた人を見破ったこともある。第5話でゴリに巨大化して暴れるよう命じられた時には「俺は怪獣では無い。軍人だ!」と命令を拒否しようとしたこともある。たびたび地球に現れて、情報採集を行う。第3話では、女性Gメンの遠藤理恵に一目惚れしてしまい、彼女を連れ去っている。第7話でも彼女を拉致しようとしたが、スペクトルマンに阻止され未遂に終わっている。その後も理恵のことを想い続けている描写があったものの、理恵役の小西まち子が諸事情の理由で第12話をもって降板したため、その後のストーリーでは無かったことになっている。 最終回(63話)にて、倒されたデサイトマンから中枢神経を移植され、猿人爆弾となりスペクトルマンと決戦。素早い動きでスペクトルマンを翻弄し、スペクトルフラッシュにも耐えた。しかし、最後はダブルフラッシュを受け命を落とす。ゴリはその死を悼んで、自らも命を断つほどの深い主従関係の絆で両者は結ばれていた。巨大ラー 第5話登場。 ゴリが、ラーを巨大化させた姿。ゴリの秘密基地を探ろうとするスペクトルマンの目をそらすため、新宿に出現して暴れた。防衛隊戦闘機を一掃し、スペクトルマンと格闘戦では互角に戦う。卑怯な降参戦術で油断したスペクトルマンのみぞおちにパンチをたたき込み、馬乗りに殴りつけ、ビル屋上のタンクを顔面に叩きつけ失神させる。しかし、防衛隊戦闘機の2次攻撃に気を逸らせた隙に、ふらふらと立ち上がったスペクトルマンのフラッシュを浴びて重傷を負い、退散した。ラーが巨大化したのは、この一度だけである。
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