侵略活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:54 UTC 版)
国防の概念は、まず外敵による侵略に対する国家の反応と言える。外敵の侵略とは、ここでは相手国の国土に対して直接的に軍事力で侵攻攻撃する直接侵略と、間接的な手段によって相手国の内部で反乱や騒擾を引き起こして武力攻撃する間接侵略と定義されている。 この「間接侵略」は、冷戦期に言われるようになった概念であり、“勢力圏の拡大を狙った共産主義国家による援助や教唆によって自由主義国家内部の国民が反乱を起こし、結果的に政治体制を破壊する行為”を指して言われるようになった(スイス政府著「民間防衛」)。 ただし侵略の定義が国際的に合意されたわけではなく、国際連合で間接侵略の定義について議論された際にも、各国の合意は得られなかった。侵略の定義については一般的に、1933年7月にロンドンで締結され、ソ連、トルコ、ルーマニア、ポーランド、ペルシアなどの8ヶ国が締約した「侵略の定義に関する条約」がある。これによると、外国に対する宣戦布告、宣戦布告がない場合でも外国領域への侵入、領域、船舶、航空機への攻撃、沿岸や港湾の海上封鎖、各国における外国の武装部隊に対する支援などが、侵略国の条件として列挙されている。
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