侵略的外来種として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/15 21:11 UTC 版)
本種は侵略的外来種として、在来の生態系を圧迫する点でも各地で注目されている。日本において(ほぼ沖縄のみであるが)も匍匐茎を発達させ、その節から発根して容易に新個体を作る点を指摘して『畑地で雑草化する恐れがあるから注意する必要がある』との注意喚起も存在したが、現在では広く雑草化しており、ほぼ無駄であったようだ。ただしそれ以上に問題視する声もあまり見られない。 しかし国外ではより深刻な脅威として対応を迫られている地域もある。本種は世界最悪の雑草の1つとされ、24の国の23の作物に対する農業被害が指摘されている。 オーストラリア北部では熱帯の氾濫原が外来のイネ科植物の侵入を受け、在来の植物群落が大規模に脅かされているが、本種は在来植生への大きな脅威と考えられている。この地域の在来植生である野生のコメ(oryza meriodionalis)やイヌクログワイ(Eleocharis dulcis) と本種が置き換わっており、その結果としてカササギガン (Anseranas semipalmata) やオーストラリアヅル (Grus rubicunda) の個体群にも悪影響を与えている。 北アメリカ南部では、フロリダ農業実験所によって牧畜用の牧草としてフロリダに1870年代に持ち込まれた。現在では本種はフロリダの公的水域の52%で報告され、侵略的であり、この区域内では栽培が推奨されない植物に認定されている。その成長の早さと他感作用によって本種は生態系の多様性を減少させる。
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侵略的外来種として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 22:50 UTC 版)
上記のような利用はあるが、現在では侵略的外来種としての見方が大きい。世界の侵略的外来種ワースト100に本種が選定されている。 沖縄では道路脇などに見られ、激しく繁茂すると木立などを覆い尽くして被害を与える。 侵入した地域では農業地から自然な植生の区域にまで繁茂し、農業地では生産を低下させ、自然植生ではその多様性を減少させる。本種は成長が早く、繁殖力も強く、その上に茎の断片からでも芽を出す性質が強く、そのために速やかに広がり、隣接する植物を枯死させることすらある。
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