妨害クイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:20 UTC 版)
「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の記事における「妨害クイズ」の解説
解答権利を剥奪する、ポイントを奪う、解答権を押し付けて自分がポイントを獲得するなど、他の挑戦者に対して「妨害」する要素を含んだ早押しクイズ。各挑戦者が各々の実力・弱点を知るようになってくる終盤に行われることが多く、駆け引きが重要なポイントとなった。 なお準決勝でもこの手のクイズが行われることが多かったが、準決勝で行われたクイズについては「準決勝」節を参照。 ワシントンつぶし合いクイズサミット 第11回第12CP・ワシントンで行われた。挑戦者全員がウィラードホテル内 で正装し、半円状のテーブルに座って行った。クイズ収録が屋外で行われることの多い本番組の中では珍しく室内で収録が行われたクイズだった。 クイズは以下のルールで行われた。 1…指名権獲得クイズを全体に出題し、正解者は他の解答者に対し指名権を獲得。ただし指名権獲得クイズに正解してもポイント加算はなし。 2…指名権を得た解答者は他の解答者に対し各自が所有する問題カードの中から1問を出題。 3…指名された解答者は問題に解答。解答者が正解した場合…解答者に1ポイントが与えられ、指名権移動。2に戻る。 解答者が不正解だった場合…指名者に1ポイントが与えられ、指名権続行。同じ解答者を連続で指名してもよい。 4…以下の手順を繰り返し、5ポイント獲得で勝ち抜け。勝ち抜け者が出たらまた1に戻る。これを敗者1名が決定するまで繰り返される。 ここでの早押し機は早押しハットの代わりに手の形のパネルが使用され、指名権のある解答者の前に常に立ち続ける。指名権が移ると早押し機を1度リセットし、福留が指名権を得た解答者の早押しボタンを押してパネルを立ち上がらせた。問題は予め各人3問ずつ用意され、無くなり次第問題が補充された。 実力の弱い挑戦者は狙われやすい反面、自力でポイントを取れるチャンスが増すため勝ちぬけるチャンスも増える。一方実力者は指名権獲得クイズで正解できないとなかなか指名されにくく、ポイントを獲得できる可能性は低いため苦戦しやすいクイズ形式だった。 これに類似した形式で、『ウルトラクイズ 史上最大の敗者復活戦』の北海道予選で行われた「ニガ手問題出しっこクイズ」があった。こちらは1対1の対戦であるとともに、両者の持っている問題が同じだった。 最南端で災難クイズ 第12回第12CP・フェゴ島の最南端ウシュアイアで行われた。早押しで解答権を獲得した解答者は、自ら答えるか、ほかの解答者に解答権を押し付けるかを選択。解答権を得た解答者が自ら答える場合はそのまま回答、相手に押し付ける場合は答えさせる解答者を指名して押し付けられた解答者が回答、不正解で指名した解答者に回答権が移る。ポイントの増減は以下の通り。早押しで解答権を得た解答者が解答した場合、正解で+1ポイント、不正解で-1ポイント 他の解答者に解答権を押し付けた場合指名された解答者が正解で、指名された解答者に+3ポイント、指名した解答者は-3ポイント 指名された解答者が不正解、指名した解答者が正解で、指名した解答者に+3ポイント、指名された解答者は-3ポイント 指名された解答者が不正解、指名した解答者も不正解で、指名した解答者に-3ポイント。指名された解答者は側は0ポイント +5ポイント以上で勝ち抜け、-12ポイント以下で失格となり、5名勝ち抜けるか2名失格となった時点で終了となる。クイズ開始当初は自分自身での解答が目立ったものの、次第にそれぞれの解答者解答を押し付け合い、潰したり潰されたり解答権を押し付けた挑戦者が誤答して自滅したりの混戦模様となった。クイズの性質上、自分自身が答えを知っていて、かつ相手が分からないだろうことを前提で指名するため、実力の低い挑戦者が狙われやすい。また、長旅で解答者同士の結束力が深まり、情が移ってしまって攻め切れない事もある。 女性2名が-12ポイント以下となって敗退となり、終了後に敗者復活戦の二重音声クイズが行われ、敗者復活3度目となる女性が復活した。 ダウトクイズ 第13回第4CP・ゴールドコーストの敗者復活戦で行われた。解答権を得た挑戦者は正解・不正解のどちらかを解答。その後、早押し機がリセットされ、残りの解答者は、その解答が正解だと思ったらスルー、不正解だと思ったら早押しで「ダウト」コールを宣言して勝ち抜けを阻止する。ルールは以下のようになっている。解答者が正解の場合、他の解答者からダウトコールされる→解答者が勝ち抜けとなり、ダウトコールした解答者にペナルティ。 スルーされる→放送上このケースが無かったため不明。 解答者が不正解の場合、他の解答者からダウトコールされる→ダウトコールした解答者の阻止成功となり、解答者にペナルティ。 ダウトを言われなかった→解答者が勝ち抜け。 不正解を解答してダウトコールされる、正解なのにダウトコールした挑戦者は、ペナルティとしてビーチで水着の女性が寝ている場所まで走って往復しなければならないが、早押し機がワイヤレス方式のため早押しハット、ボタン、背中に背負った機材を装着したまま走る。この様に、ただ正解するだけでは勝ち抜ける事が出来ず、正解が分からない振りをして正解を答えてダウトコールを誘う、正解が分かっている振りをして不正解を答えてダウトコールをさせないなど、問題を答える知識よりも、他の解答者を騙す演技力が重要となる。6名中4名が復活。 まァ! うんと憎らし早押しクイズ 第13回第8CP・クイーンズタウンで行われた。正解で1ポイント、お手つき・不正解で1回休み、3ポイント獲得で勝ち抜け。問題に正解後、他の解答者がポイントを持っていれば、1対1の「対決クイズ」に挑戦、1対1の解答席に移動する。勝てば相手側の持っているポイントを獲得となり3ポイント獲得なら勝ち抜け、2ポイントなら通常の解答席に戻り、敗者はと0ポイントとなって通常の解答席に戻る。不正解で0ポイント、相手のポイントはそのままで、それぞれ通常の解答席に戻る。通常の早押しで3問連続正解で3ポイント獲得して勝ち抜けることもできる。ここで1人だけ残っていた女性が敗退し、第13回は歴代大会で唯一女性挑戦者がアメリカ本土に上陸しなかった大会となった。 「まァ! うんと憎らし」という名称はクイズ会場となった「マウント・ニコラス牧場」に引っ掛けて命名された。また、第14回グランドテートンの大声クイズも、これに似た形式で行われた(大声クイズを参照)。 新大陸獲得クイズ 第15回第10CP・ドミニカ共和国のサントドミンゴの植民都市で、クリストファー・コロンブスに因んで行われた。16世紀大航海時代の地図の大陸数 に因んだ6ラウンド制。正解した者は誰か1名を指名して「封鎖」することができる。封鎖された人は×印の封鎖ボードを解答席に置き、以降そのラウンドでの解答権がなくなる。お手つき・不正解は1回休み。1名ずつ封鎖していき、そのラウンドで最後まで封鎖されずに残った1名が勝ち抜け。1ラウンド終了したら残りの挑戦者で新たなラウンドが開始され、敗者1名が決定するまで繰り返される。実力評価の高い挑戦者が周囲から狙い撃ちされて封鎖され続ける 一方で、実力評価の低い挑戦者は最後まで指名されずに最終的に漁夫の利の形で勝つこともできた。
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