大師 (僧)
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大師(だいし)は、中国・日本において、高徳な僧に対する尊称。朝廷から勅賜の形で贈られる事が多く、多くは諡号(本人の死後に送られる尊称、おくりな)である。
注釈
- ^ 明治時代以降は国師号も死後に限定された[3]
- ^ 建保元年(1213年)、明菴栄西が自らに対する大師号下賜を求めたが、生前の大師号は前例がないとして却下され、代わりに権僧正の僧位を賜っている[4]
- ^ 私称。「慈慧」については朝廷よりの諡。
- ^ 私称。命日である1月3日にちなむ。
- ^ 東寺長者観賢の奏上による[17]
- ^ 東山天皇の代に追贈。1697年
- ^ 中御門天皇の代に追贈。1711年・500回忌
- ^ 桃園天皇の代に追贈。1761年・550回忌
- ^ 光格天皇の代に追贈。1811年・600回忌
- ^ 光格天皇の代に追贈。1861年・650回忌
- ^ 明治天皇の代に追贈。明治44年(1911年)2月28日宣下[2]・700回忌
- ^ 昭和天皇の代に追贈。昭和36年(1961年)・750回忌
- ^ 明仁天皇の代に追贈。2011年・800回忌
- ^ 宗派内の呼称
- ^ 明治19年(1886年)[22][23]8月に宣下されたという記録もある[2]
- ^ 昭和47年(1972年)[25]
- ^ 令和4年(2022年)[25]
出典
- ^ a b c 多田孝正『お位牌はどこから来たのか:日本仏教儀礼の解明』 興山舎 2008年 ISBN 978-4-904139-10-3 pp.80-83.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 辻岡健志 2017, p. 13.
- ^ a b 矢吹康英 2015, p. 150.
- ^ 竹田鉄仙「鎌倉期初頭に観る禅密の交流と瑩山弾師」『禅研究所紀要』4・5、愛知学院大学、1975年3月、6頁、ISSN 02859068、NAID 110001791989。
- ^ "十八大師". デジタル大辞泉、精選版日本国語大辞典、とっさの日本語便利帳. コトバンクより2023年1月13日閲覧。
- ^ 知恵蔵編集部 2003, p. 264.
- ^ "六大師". 精選版日本国語大辞典、デジタル大辞泉. コトバンクより2023年1月13日閲覧。
- ^ 新村 1964, p. 2273.
- ^ 広辞苑の「大師」の項に「特に弘法大師(空海)を指す」とある。
- ^ 辻岡健志 2017, p. 6.
- ^ 矢吹康英 2015, p. 151.
- ^ a b c 辻岡健志 2017, p. 14.
- ^ a b c d e f g h i j k 矢吹康英 2015, p. 149.
- ^ a b “建立大師 相応 | 天台宗 祖師先徳鑽仰大法会”. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “「広辞苑4版」、「大師」の項目には良源の名前が記載されているが、「広辞苑5版」以降では、「大師」の項...”. レファレンス協同データベース. 2023年1月13日閲覧。
- ^ a b 「円戒国師並大興正法大円覚心照国師ヘ大師号ヲ追謚ス」 アジア歴史資料センター Ref.A15110687700
- ^ 武内孝善 (2020年12月11日). “[論]空海研究所所長 武内孝善氏:中外日報”. 中外日報社. 2023年1月13日閲覧。
- ^ 水原堯榮「鹿城先生と丹崖前官と良応遮梨」『密教研究』第12号、密教研究会、1924年、50頁、doi:10.11168/jeb1918.1924.12_43、ISSN 1884-3441。
- ^ 伊藤真昭. “大師号”. WEB版新纂浄土宗大辞典. 2023年1月12日閲覧。
- ^ 矢吹康英 2015, p. 167.
- ^ 「本願寺第八世蓮如ヘ大師号宣下附大谷派本願寺々号ノ肩書ニ東ノ字ヲ附記セシム又両寺嫡庶ノ諍論ヲ止メ脇同和順ナラシム并山城国宇治郡蓮如ノ墓地ヲ買上両寺ヘ下賜ス」 アジア歴史資料センター Ref.A15110282000
- ^ "円照大師". 世界大百科事典 今井雅晴. コトバンクより2023年1月21日閲覧。
- ^ 野田秀雄 1986, p. 156.
- ^ “由緒”. 妙感寺. 2023年1月13日閲覧。
- ^ a b “隠元禅師が大師号を賜りました。”. www.hozen.or.jp. 2022年3月6日閲覧。
- ^ 矢吹康英 2015, p. 151-153.
- 1 大師 (僧)とは
- 2 大師 (僧)の概要
- 3 参考文献
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