地獄(ジャハンナ)の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 22:10 UTC 版)
「天使禁猟区」の記事における「地獄(ジャハンナ)の登場人物」の解説
九雷(クライ) 声 - 宮村優子 ゲヘナ皇国の第14皇女。邪鬼で唯一の神竜使いで、龍主上(ドラゴンマスター)である。少女らしい無垢な心の持ち主であり、それ故に神龍が従っている。銀糸の髪に青い瞳で、龍主上の証である細長い耳飾りを常に着けている。 かつては地獄の第三層・沈默(チンモク)に追放されたゲヘナ皇家一の乱暴者だったが、実は戦争を予期していた父王により、亡命させられていた。帰国した時には皇族がほぼ全滅、再会出来たのは紫羅九音だけであった。その際に共闘を申し出てくれたアレクシエルに心酔し、行動を共にするようになる。刹那に淡い恋心を抱いているが、あまりに紗羅一途で入り込む隙間がない事も承知ている。そんな刹那への想いを断ち切る為にも、反魂の秘薬の為にもと、ベリアルの甘言に乗って地獄へ輿入れしてしまう。刹那により地獄から助けられて後は、邪鬼を率いて天界への総攻撃にも参戦する。 紫羅九音(アラクネ) 声 - 松本梨香 / OVA版浅野まゆみ セミロングのストレートヘアに女性的な細身の、オネエ言葉のゲヘナ皇族の男性。皇国滅亡前は「揃ってオカマと乱暴者のゲヘナ皇家の鼻つまみ者」とされていた、九雷の従兄であり良き相談相手なのは表向きで、実は九雷の兄で皇国の第三皇子。父王により、世間にはずっと正当な後継者として厳しく育てられて来たが、九雷を隠す身代わりであった為に、反逆者らにより殺され掛けた過去を持つ。その際、長年の側近にその身分を詰られた心の傷から、皇位奪還を切望してベリアルのスパイとなり、王妃の姉の子を殺して成り替わる。 ボイス 声 - 岸尾大輔 邪鬼の生き残りの一人で、ノイズの双子の弟。九雷への恋心から、恋敵でもある刹那に敵対心を抱いていた。その為に、刹那が仮死状態になっている折に七支刀を抜こうとする。結果的には、偶然で七支刀を抜いてしまい、九雷の怒りを買って幽閉される。だがその直後、有機天使の起こした奇跡を目撃し、刹那の信奉者となる。が、紫羅九音の裏切りに気付いて殺されてしまい、形見であるムーンパールの指輪を奪われる。 ノイズ 声 - 野田順子 ボイスの双子の姉。一時期、ベリアルの魔術によって魔物(ビースト)に取り憑かれた。ボイスの死をきっかけに髪を切り、犯人への復讐を誓う。 ルシファー / ルシフェル(天使時) 4枚の羽を持つ闇の魔王。元は天使で、弟の火天使・ミカエルの双子の兄。 「絶対悪」という役割を果たす為に生まれ、天界を裏切って第一次天地大戦を引き起こした。後に創生神の手で七支刀に魂と記憶を封印されていた。その後アレクシエルと出会い、彼女の愛刀となる。アレクシエルが神への反逆の罰として「永遠に転生を繰り返し、非業の死を遂げ続ける」という刑を受けた際も、彼女の転生を追って周囲の人間との同化を繰り返し、最終的に吉良に宿る。その際に一度死に、地獄の崩壊を招くが、ロシエルの手により蘇る。その後はロシエルに操られているように見せながら行動を共にし、創世神を倒そうと目論む。義の国(エデン)で刹那がなくした、折れた不知火を持つ。 創世神により闇の王と定められた運命に抗おうとしてもがいているのだが、表面上は冷酷で歪んだ性格に見える。ミカエルを本心から嫌ってはいないが、あまり兄弟仲は良くない。 アバドン 表向きはルシフェルとその妃の一人の間に生まれた王子(実はバルベロと他の悪魔の間に生まれた隠し子)。 恐ろしい竜のような姿で、見た者を石化する魔力やその巨体による攻撃などの強大な力を持つ。その反面、身近にやって来る野鳥を気に掛けつつもその身を案じて距離を置く優しさはあるが、中身の幼さで自身では能力制御が出来ない。それ故にアスタロトに預かりの身でありながら、牢に繋がれて幽閉されている。迷い込んで来た九雷には、刹那の遺体からお守り代わりに失敬したピアス―かつて吉良が与えたものの作用で石化が効かなかった事から意思疎通し、「まま」と呼んで一途に慕うようになる。九雷の危機を予感し、脱走して駆け付けた際には身を呈して九雷を守った。
※この「地獄(ジャハンナ)の登場人物」の解説は、「天使禁猟区」の解説の一部です。
「地獄(ジャハンナ)の登場人物」を含む「天使禁猟区」の記事については、「天使禁猟区」の概要を参照ください。
- 地獄の登場人物のページへのリンク