国立セーチェーニ図書館の創設とは? わかりやすく解説

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国立セーチェーニ図書館の創設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 07:03 UTC 版)

セーチェーニ・フェレンツ」の記事における「国立セーチェーニ図書館の創設」の解説

その一方でフェレンツ新し秘書ティボルト・ミーハイ(1765年 - 1833年とともにハンガリー内外存在するマジャール語文献蒐集努め始めたフェレンツハンガリーに住む多く人々読めるマジャール語文献蒐集こそが、ハンガリー文化水準高め過激な革命思想抑止できると考えていた。こうした文献1798年までに7,096点に達したという。1800年フェレンツとティボルトは目録作成して各方面頒布し自己のコレクション利用促したものの、フェレンツ周辺学者文化人の間からもより積極的な公開求める声が上がったフェレンツイギリス図書館のようにより広く公開されるのが望ましいと考え、また一方でハイノーチィの一件のみそぎとなる行為を行う必要があったこと、更に自分死後に再び分割相続が行われて蔵書散逸して行方が分からなくなる恐れがあったこと、最後にフランス軍ハンガリー侵攻可能性現実味を帯びる中でより確実な書籍保護手段が必要とされたこと、以上の観点から彼は蔵書国家への寄贈意思明らかにすることになるのである1802年フェレンツヨーゼフ大公に対して図書館寄贈申し出行っている。その際コレクション全ての民衆公開されるためにあるものとする。ただし、当面は(既に目録作成されている)図書のみの公開とし、骨董品などは目録完成次第順じ公開するものとするコレクション増加とその目録作成今後セーチェーニ家が担当し、1,000部の出版頒布権保持すること。また、著作権大学図書館にある場合には、目録作成のためにそのデータを得る権利を持つこと。 図書館ヨーゼフ大公管理下に置くものとする王立大学図書館ブダ移転したナジソンバト大学)と同じ敷地に置くのは良いが、両者蔵書決し混合させないこと、万が一大学移転する場合でも図書館ブダ・ペシュトどちらか市内引き続き置かれること。 図書館に『(ハンガリー国立』と『セーチェーニ』の名を含め、その設立顕彰する銘盤を掲げること。 図書館館長1名と館員2名で構成されいずれもカトリック教徒であること。任免セーチェーニ家中最高位者が持つこと。ただし、公職誰も付いてない場合には総督会議代行する図書館費はセーチェーニ家が、職員の給与大学基金が持つこと。国立図書館長は大学図書館長と同等の地位とすること。 の条件提示した大公ウィーン相談して基本的にこれを受諾し1802年7月2日フランツ2世の名でフェレンツ創立者証書届けられた(最終的な調整終えて図書館対す正式な許可が出るのは11月25日であり、特許状はその翌日出されている)。これが「国立セーチェーニ図書館」の創立とされている(ただし、実際公開開始翌年8月開館式典は同12月であった)。 初代館長にはハンガリー人館長をという世論期待反してドイツ人ではあったものの、図書館経験長いミラー・ヤーカブ・フェルディナンド(Miller Jakab Ferdinand 1749年 - 1823年)が任じられた。約束通り午前と午後それぞれ3時間ずつ全ての人々開放され1804年には納本制度整備された。途中ナポレオン戦争によって疎開余儀なくされたものの、図書館円滑な開始支えたのは、フェレンツ招いたミラー豊富な知識によるところが大きい。フェレンツその後コレクション目録の作成尽している。 だが、晩年はより頑迷なカトリック信者となり、かつて親しかった人々だけでなく、父親転向憤り感じ息子イシュトバーンとの確執放蕩という形で親子仲も離れていった。このため晩年孤独失意のうちに余生送ったとされている。

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