各言語における漫画の呼び名とは? わかりやすく解説

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各言語における漫画の呼び名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 10:47 UTC 版)

漫画」の記事における「各言語における漫画の呼び名」の解説

英語でコマ割り漫画意味する comicsコミック)は、ギリシャ語「喜劇」意味するΚωμικός(コーミコス)から派生した、「滑稽な」を意味する形容詞 comic由来する言葉である(現代ギリシャ語でも、同じ語源持ちおそらくは英語の影響をも受けた用語Κόμικς(コーミクス)が、漫画の意味使われている)。初期漫画多くはほぼ同じサイズコマ一列並べた物であり、また、ほとんどは滑稽な内容扱っていたために、これらのジャンルには comic stripコミック・ストリップ滑稽な端切れ)という呼び名与えられた。それらを一冊の冊子にまとめた物は、 comic bookコミック・ブック滑稽な本)と呼ばれ、それが短縮されcomic となったしかしながら漫画深刻なテーマ取り扱うようになると、それらに冠されcomic という名は混乱もたらし、 これを嫌ったアメリカ合衆国漫画家ウィル・アイズナーsequential art (シーケンシャル・アート、「連続された絵画の意味)という呼び名導入した。なお、英語の comicアイズナー代替語として sequential art という用語を提案した事からも分かる通り原則的に複数コマ構成される漫画のみを指す用語である。英語では一コマ漫画cartoonカートゥーン)あるいは panelパネル)と呼ばれる現代の英語の cartoon という用語が、専ら animated cartoonアニメーション作品)を指す言葉として使われるようになったため、印刷媒体の上での一コマ漫画である事を強調したい時は、printed cartoon表記される。 英語の comic という言葉ヨーロッパ諸国へも輸出されドイツ語Comic(コミーク)やロシア語の Комикс 等の呼び名は、英語の comic由来する。そしてオランダ語では主に strip漫画呼び名として使われている。ただし、ドイツ語でも漫画に対して自国由来の Bildergeschichte (ビルダーゲシヒテ、絵の物語)という言葉使われる事がある一方漫画に対して英語の comic とは異な呼び名を持つ言語圏多数あり、フランスベルギーといったフランス語圏では bande dessinée (バンド・デシネ)が使われている。これは「絵の描かれた帯」という意味で、英語の comic strip同様に漫画のコマ配列について言及した言葉である。 フィンランド語の sarjakuva (サルヤクヴァ、「連結したsarja)」+「画像(kuva)」)も、やはり同様の意味の言葉である。 スペイン語では、アメリカンコミックのようなストーリー性のあるものはそのまま comicコミック) 、もっと軽い、どちらかと言えば子供向けのものは tebeo(テベオ、単語由来後述**) 、風刺画戯画のようなものは historieta (イストリエタ)、viñeta (ビニェータ)、caricatura (カリカトゥーラ)等と呼ばれる近年スペインでは絵やストーリースタイル日本の漫画から大きな影響を受けている作品群はそのまま mangaマンガ) と呼ばれ2012年には王立スペイン語アカデミー編纂スペイン語辞書23版にも外来語として記載されるようになった。 tebeo (テベオ)は1917年バルセロナ創刊され長寿漫画雑誌 TBO由来するTBOスペイン語te veo (私は君を見る)から付けられタイトルである。 イタリア語では漫画は fumetto (フメット)と呼ばれる。これはイタリア語で「煙」を表す fumo (フーモ)に由来する言葉で、漫画フキダシの形からこの呼び名生まれた。fumetto の複数形は fumetti (フメッティ)であるが、この言葉アメリカではイタリア漫画よりも、むしろ写真用いた漫画を表す言葉として使われている。 中国語圏韓国語圏では、日本から輸出された「漫画」の表記それぞれの現地発音による「漫画」(台湾と香港では「漫畫」)(マンホア)や 만화 (マンファ)という呼び名を使う。 エスペラント語では漫画一般を指す言葉として、bildo(画像)とliteraturo(文学)を組み合わせた言葉 bildliteraturo(ビルドリテラツロ)が作られたが、日本風漫画に関してはmangao(マンガーオ)と表記することもある。 日本では一般に漫画」「マンガ」「まんが」「コミック」などと呼称されている。古い呼び方としては、日本初漫画雑誌ジャパン・パンチ由来するポンチ」という名が明治から大正年間にかけて使用されていた。その名残で、出版業などビジネス界では、漫画絵のことを「ポンチ絵」とも呼称している(製造業ではポンチ絵ラフ簡単な絵の概略構想図)の 類似表現である)。詳細は「日本の漫画」項を参照

※この「各言語における漫画の呼び名」の解説は、「漫画」の解説の一部です。
「各言語における漫画の呼び名」を含む「漫画」の記事については、「漫画」の概要を参照ください。

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