各言語での語形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 21:32 UTC 版)
ヨーロッパの大半の言語で、発音こそ違えど綴りは Europa であるが、英語・フランス語では末尾音が脱落し、Europe となる。英語での発音は「ˈjʊərəp」「ˈjɜrəp」で、オクスフォード英語辞典オンラインが示す「Europe」の発音記号は、イギリス英語では「ˈjʊərəp」「ˈjɔːrəp」、アメリカ英語では「ˈjərəp」「ˈjurəp」である。 日本語の「ヨーロッパ」は、何らかの外国語の発音を直接に音写したものではない。この語は、戦国時代末~江戸時代初期にポルトガル語の Europa(エウロパ)から借用され、「えうろつは」と表記され、「エウロッパ」と発音された。促音の挿入は、原音を反映したものではなく、当時の日本語では促音・撥音の後にのみ p 音が現れたためである(capa → かっぱ もその例)。その後、「エウ」が拗長音化規則により「ヨー」に遷移し、「ヨーロッパ」となった。 漢語では「欧羅巴(歐羅巴)」と音写されたため、中国語では漢字で「歐洲」と表される。日本語においても「欧州連合」のような漢字表記もあるが、カタカナ「ヨーロッパ」の方が一般的である。ちなみに、「欧(歐)」という漢字は、本来「体を曲げてかがむ」という意味であり、「吐く・もどす」「殴る」「うたう」の意味にも用いられたが、現在ではこれらの用例はほとんどなく、当て字としての「ヨーロッパ」の意味で用いられている。
※この「各言語での語形」の解説は、「ヨーロッパ」の解説の一部です。
「各言語での語形」を含む「ヨーロッパ」の記事については、「ヨーロッパ」の概要を参照ください。
- 各言語での語形のページへのリンク