史上最年少名人とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 史上最年少名人の意味・解説 

史上最年少名人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 17:26 UTC 版)

谷川浩司」の記事における「史上最年少名人」の解説

プロデビュー後谷川は、順位戦において2期目1978年度から4期連続昇級し一気にA級に上がるこの間1978年度に、若手登竜門である若獅子戦棋戦初優勝をしている。 1982年4月1日付けでA級八段となった谷川の夢は、中原名人破って名人となることであったその4月に始まった第40期名人戦七番勝負では、中原名人加藤一二三挑戦者が、持将棋1局、千日手2局を含むフルセットの「十番勝負」を戦った最終局、加藤十段が勝ち名人奪取したが、東京将棋会館最終局の解説をした谷川は、当時心境について、「加藤先生には申し訳ないが、中原先生名人のままでいてもらわなければ困ると思っていた。(解説役を務め立場なのに)加藤先生の勝ちとなったときには呆然とした。」との旨を語っている。また、後年自著には、「名人戦舞台で加藤先生戦えたことは、幸運であった。」と書いている。 谷川は、第41名人戦挑戦者決定リーグ戦A級順位戦)で7勝2敗の成績収め中原誠とのプレーオフ制して名人挑戦を得る。そして、第41名人戦谷川4-2加藤)の第6局1983年6月14日 - 6月15日)に勝ち、初タイトル名人獲得。史上最年少名人(21歳)の記録打ち立てた谷川は五段から八段全て順位戦昇級により昇段したため、初めて五段から九段まで全て順位戦昇級規定昇段したことになる(後に丸山忠久達成)。タイトル獲得での会見で「1年間名人位を預からせていただきます」と語った。後に、将棋フォーカスインタビューでは、「他のタイトル戦は中原誠先生後れを取っていると感じていた。」と語っている。 1983年7月19日の対・大山康晴戦(王位リーグ)で、大山の玉を詰ます手順の中で打ち歩詰め回避の角不成99手目▲4三角不成)という、まるで作った詰将棋のような手を指して勝っている(実際局面図打ち歩詰め#実戦における打ち歩詰め参照)。 1983年度第2回全日本プロトーナメントで、プロ入り同期田中寅彦決勝三番勝負を戦う。両者若手時代谷川終盤得意、田中序盤得意と比較されライバル呼ばれることもあった。谷川決勝2-1制し、全棋士参加トーナメント棋戦における初優勝果たした。同棋戦とは相性良く19回の歴史の中で谷川優勝通算7回、準優勝通算3回である。 翌年1984年)、初のタイトル防衛戦となる第42名人戦谷川4-1森安秀)では、粘り強い棋風から「だるま流」と呼ばれた森安秀光相手に、4勝1敗で名人防衛成功する。このとき「これで弱い名人から、並み名人になれたと思います」と述べている。 第44期(1984年度前期棋聖戦谷川0-3米長)では、米長邦雄棋聖棋王王将)に挑戦注目浴びた名人対三冠王の勝負谷川は、第1局での相手の歩の数を間違えて読むというポカ第2局での米長の「泥沼流」の受け(91手目▲5八玉)から逆転負けなどを経験しストレート負けタイトル戦敗北喫する1985年度3度目の防衛戦となる第43名人戦谷川2-4中原)で挑戦者中原敗れ同年度の王座戦谷川1-3中原)では奪取失敗した一方全日本プロトーナメント3連覇し、第11期棋王戦谷川3-0桐山)では「いぶし銀」こと桐山清澄から棋王位を奪取したさらにはNHK杯優勝、初の最多勝利56勝)、前述王座挑戦などの活躍により、将棋大賞最優秀棋士賞を初受賞する

※この「史上最年少名人」の解説は、「谷川浩司」の解説の一部です。
「史上最年少名人」を含む「谷川浩司」の記事については、「谷川浩司」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「史上最年少名人」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「史上最年少名人」の関連用語

史上最年少名人のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



史上最年少名人のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの谷川浩司 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS