史上最大の隠し球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:55 UTC 版)
2018年8月22日、米国在郷軍人会野球大会(英語版)決勝戦のデラウェア・ポストワン対ネバダ・ラスベガス戦において、ネバダの選手4人の協同で成立させた「史上最大」とされる隠し球が成立した。 6回一死一、二塁の局面で、ネバダのジョシュ・シャルマン投手が二塁走者に牽制球を投げるも、二塁手が捕球に失敗。ボールが中堅側に後逸していく隙に、デラウェアの二塁走者は三塁へと走塁した。しかし、シャルマンの牽制球はルールブック上許容されている「二塁への偽投」であり、実際はボールを投げてはいなかった為、シャルマンはすかさず三塁手に送球、二塁走者はタッチアウトとなった。この隠し球は二塁手が牽制球の捕球に失敗し、中堅手が後逸したボールを捕球に向かう動作、更にはシャルマンが二塁手の失策に激高するジェスチャーに至るまで総てが隠し球として仕組まれたトリックプレイであり、タッチアウトを敢行した三塁手も含めた4人掛かりで仕掛けられたものであった。一連のプレイは余りにも演出が巧妙であり、牽制球が偽投である事には打席に立っていたデラウェアの打者以外の誰も気付かなかった程であったという。 しかし、試合自体はシャルマンが7回終了まで無得点の好投を見せるも105球制限で降板、後続投手を攻略したデラウェアが1-0でサヨナラ勝利し、ネバダの「史上最大の隠し球」は功を奏さなかった。
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