古典・古代とは? わかりやすく解説

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こてん‐こだい【古典古代】


古典古代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 10:01 UTC 版)

古典古代(こてんこだい、英語: classical antiquity)は、ヨーロッパ史(西洋史)において古代ギリシア古代ローマ時代を指す名称である。この時代に生み出された文化・文明が現在のヨーロッパ文化の基盤になっていることに由来し、「古典的」という修飾句を冠することで他の古代(文化・文明)と区別したものである。

古典古代の文化は、先行して繁栄していた古代オリエントの文化(エジプト文明およびメソポタミア文明)からの大きな影響(文字鉄器の使用など)を受けて成立し、地中海世界(特にその北半分)を中心に発展した。この地域からはアレクサンドロスの帝国およびローマ帝国が台頭し、オリエント世界をも統合する大帝国を現出した。言語的側面から見れば、古典古代文化は古代ギリシア語およびラテン語による文化であった。

古典古代の終焉は、古代末期の終了に伴う古代文化の崩壊と中世初頭の開始を以ってとされ、これ以後の西ヨーロッパ世界は、ローマ帝国末期から次第に力を増してきたキリスト教ゲルマン人の文化に支配されることになった(中世の始まり)。古典古代の文化的遺産は東ローマ(ビザンツ)に継承され、8世紀以降はアラビア語への翻訳を通じてイスラーム世界に引き継がれた。ここで古典古代文化は、哲学自然科学の研究の面で独自の発達を遂げ、十字軍レコンキスタによる西欧世界との接触・交流の開始により、再び西欧へと“逆輸入”されることになり、12世紀ルネサンスや(14世紀以降の)イタリア・ルネサンスの成立につながった。この結果、古典古代文化はキリスト教・ゲルマン人文化に加え、現代にいたるヨーロッパ文化の基盤とみなされるに至っている。

関連項目

外部リンク


古典古代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:00 UTC 版)

アレクサンドリア図書館」の記事における「古典古代」の解説

アレクサンドリア図書館古代世界の最も名誉ある図書館1つであったが、唯一無二存在という立ち位置からは程遠い存在であったヘレニズム時代終わりまでに、東地中海のほぼ全ての都市公共図書館持っており、図書館の数は増加し続けた4世紀までに、ローマ市だけで少なくとも24(2ダース)を超える図書館存在していた。 古代末期ローマ帝国キリスト教化始めアレクサンドリア図書館その他の初期異教時代大図書館を直接模範としたキリスト教徒図書館ギリシア語圏であるローマ帝国東部全域設立され始めたこうした図書館の中で最大かつ最も有名なものに、カエサレア・マリティマ神学図書館英語版)、エルサレム図書館、そしてアレクサンドリアキリスト教図書館があった。これらの図書館異教キリスト教著作双方を共に並べて保持しており、キリスト教徒学者たちはユダヤ教・キリスト教聖典アレクサンドリア図書館学者たちがギリシア語古典分析するために使用していたのと同じ哲学的技術適用した。にもかかわらず異教徒著者たちの研究は、ルネサンス時代までキリスト教聖典研究に対して第2線扱いのままであった皮肉なことに古代文書残存には古代のこれらの図書館何ら寄与していない。その全て最初ローマ時代専門職書記官たちによってパピルスに、後には中世修道士たちによって羊皮紙の上に、重労働によって複写複写重ねられたことで後世残された。

※この「古典古代」の解説は、「アレクサンドリア図書館」の解説の一部です。
「古典古代」を含む「アレクサンドリア図書館」の記事については、「アレクサンドリア図書館」の概要を参照ください。

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古典古代

出典:『Wiktionary』 (2021/07/22 23:14 UTC 版)

固有名詞

古典 古代こてんこだい

  1. 古代ギリシア時代古代ローマ時代総称

発音(?)

こ↗てんこ↘だい

翻訳


「古典古代」の例文・使い方・用例・文例

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