古典医学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 05:13 UTC 版)
「中世ヨーロッパの医学」の記事における「古典医学」の解説
中世ヨーロッパ医学では、古代ギリシャ医学(英語版)と中世イスラム世界の医学(英語版)の両方に関する多くの医学書 が13世紀にアラビア語から翻訳された。 医学は12世紀ルネサンスの時代にさらに発展した。1030年頃に書かれたイブン・スィーナーの『医学典範(英語版)』(歴代のギリシャ、インド、イスラム教の医師の医学を要約した物)。イサーク・ベン・ソロモン・イスラエリ(英語版)によって書かれた『Liber pantegni(英語版)』(コンスタンティヌス・アフリカヌスがラテン語に翻訳)。キンディーの『De Gradibus(英語版)』がある。それらの著書を翻訳しまとめた、『ars medicinae』(医学の芸術)または『Articella(英語版)』(小さな芸術)というテキストがイタリアのモンテ・カッシーノの近くのサレルノ医学校(英語版)(サレルノ大学の前身とされる)で使われ、それが数世紀にわたってヨーロッパの医学教育の基礎となった。 第1回十字軍イスラム医学の影響はより強くなった。影響は相互にあり、ウサマ・イブン・ムンキッド(英語版)などのイスラム学者 もヨーロッパ医学の優れたものを認めている。彼は、感染した傷を酢でうまく治療したヨーロッパの医師について説明し、無名の「フランク人」のスクロフラ(英語版)(結核性頸部リンパ節炎)治療を著書で紹介している。
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