開運法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 14:26 UTC 版)
基本的にヒンドゥー教の因果業法論、宿命論に基づいており、開運法の実行によりある一定の効果があると信じられている。ブリハット・パラーシャラ・ホーラー・シャーストラによれば、惑星には各々真言(マントラ)が決められており、巡ってきたダシャーの惑星の真言を決められた数、詠唱することのみ記載されている。インドでは民間信仰として、チャート上で悪い影響を及ぼすと判断された惑星を支配する神々を祀ったお寺に参拝し、加持祈祷を行ってもらったり、善業を積む意味での寄付または喜捨を行う風習がある。なお商業主義により現在開運法として行われている、惑星を表す宝石等を身に着けることは『ブリハット・パラーシャラ・ホーラー・シャーストラ』には記載されていない。 ウパーヤ(運命改善方法)としてではないが、ジョーティッシュと関連する古典医学書スシュルタサンヒター、チャラカサンヒターにおいて、鉱物と金属は病気を予防し健康維持に役立つアウシャダ(薬)であると規定される。そのため、本来はアーユルヴェーダとジョーティッシュ両方の知識を補完した上で、ホロスコープから個人に必要な鉱石や金属を調べた。古代より過去のカルマとして心身に現れる否定的な影響を退けると同時に、良い影響を微細身に吸収する方法として宝石療法は伝承されている。 ウパーヤ(加持祈祷、寄付、瞑想、真言を唱える、断食、沈黙行など)の本質は、神に自分を明け渡すことである。ジョーティッシュはじめ古代ヴェーダ聖典の教えを現代に引き継ぐ聖者アマチ(マーター・アムリターナンダマイー)らは、悲惨な運命を回避・軽減するには自らの意志で行う修行によって霊的に成長するのが望ましいとしている。
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