開鐘とはとは? わかりやすく解説

開鐘(ケージョー、ケージョウ)とは

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:49 UTC 版)

三線」の記事における「開鐘(ケージョー、ケージョウ)とは」の解説

棹がやや細く短く、皮が緩め張られた型。弦は絹糸を使う。太い低音が響くため、琉球王朝時に城門開け合図鐘の音似ていたことからこう呼ばれた後述のように「盛嶋開鐘」が現存しているほか、2000年代復刻された。 開鐘の名の由来となった明け方突かれ鐘の音は「開静鐘」と呼ばれた開鐘称されている名器全て真壁型である。尚家に伝わる三線中でも非常に良い品とされていた三線俗に「五開鐘」や「十開鐘」と呼ばれていたが、それがどの三線だったのかは文献によって諸説有る。他に開鐘準ずる三線として十数挺あり、戦後はこれらの準開鐘含めて開鐘呼んでいる。五開鐘なかでも最高峰と言われていた盛島(盛嶋)開鐘第二次世界大戦により焼失した伝えられていたが、戦後尚家元へ戻り1982年尚裕より沖縄県立博物館寄贈された。現在は沖縄県立博物館・美術館にて収容展示されている。ちなみに沖縄県立博物館・美術館では盛島開鐘の心の部分に「盛嶋開鐘」という記載がされているため「盛島」ではなく「盛嶋」という表記使用している。ただし、戦後長いあいだ行不明だった点を考慮すると、後から作為的に手を加えられ可能性や、その真偽について今なお憶測絶えない開鐘には属しないが、護佐丸愛用し三線と言われている泊綾爪や続面、勝連虎毛与那城江戸与那城三線名器として知られている。 1916年4月17日琉球新報社記事より 盛島(ムリシマ)開鐘西平(ニシンダ)開鐘湧川(ワクガー)開鐘熱田(アッタ)開鐘翁長(ヲゥナガ)開鐘 山内盛彬琉球音楽芸能史」と冨原守清「琉球音楽考」より 盛島開鐘西平開鐘湧川開鐘、城(グスク開鐘、安真太平(アマダンジャ/アマダンチャ)開鐘沖縄大百科事典」の開鐘の項目(又吉真三)より 盛島開鐘西平開鐘湧川開鐘、城開鐘、安真太平開鐘西平湧川代わりに久田大宜味入れ場合もある) 準開鐘属するもの 友寄(トゥムシ)、豊平トヨヒラ)、屋良部崎(ヤラブザキ)、前田翁長熱田、屋冨祖、城間(グスクマ)、松田富盛(トゥムイ)、安室アムロ)、志多伯(シタハク)

※この「開鐘(ケージョー、ケージョウ)とは」の解説は、「三線」の解説の一部です。
「開鐘(ケージョー、ケージョウ)とは」を含む「三線」の記事については、「三線」の概要を参照ください。

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