古典古代の伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 22:23 UTC 版)
ヘレニズム時代、前3世紀にバビロニアの歴史を書いたベロッソスは、シュメール神話における洪水伝説の主要登場人物であるクシストロス(ジウスドラ)は、洪水以前(antediluvian)の世界の記録をシッパルに埋めたと伝えている。これは恐らくシッパルという名前がsipru(書く)という語と関係していると考えられたためである。また、アビュディノス(英語版)によれば、ネブカドネザル2世はシッパルの付近で巨大な貯水池を掘った。 大プリニウス(『博物誌』、6.30.123)はHippareniと呼ばれるカルデア人の一派に言及している。この名前はたびたびシッパルを指すものだと考えられている。この類推は、特に、大プリニウスが言及しているほかの2つの学校が都市にちなんで命名されていると思われるためである。大プリニウスの語るOrcheniはウルクから来ており、Borsippeniはボルシッパから来ている。しかし、Hippareniがシッパルから来ているという見解には異論も唱えられている。
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