受験失敗と渡米決意とは? わかりやすく解説

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受験失敗と渡米決意

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:35 UTC 版)

早川雪洲」の記事における「受験失敗と渡米決意」の解説

1904年海城学校卒業した金太郎江田島海軍兵学校受験し1次試験学科試験合格した。しかし、2次試験体力テスト控えた夏の帰省中、海で素潜りをした時に鼓膜破れ化膿して顔の半分腫れ上がった。耳の炎症はなかなか治らず、頭半分包帯ぐるぐる巻きにした状態で体力テスト会場行き、「耳に疾患があるのに軍人務まるわけがない」として不合格となった海軍大将の夢を完全に閉ざされ父親失望させてしまったと感じた金太郎は、ある夜、実家2階閉じこもり東郷平八郎肖像の前で短刀腹を切った野上英之によると、金太郎切腹未遂は、今日考えると子供っぽい直截的な行為と発想だが、幼い頃から喧嘩負けると父に「腹切って死んでしまえ」などと怒鳴られていた背景があったため、この成り行きは十分理解できるのであるという。切腹行為吠えだした飼い犬気付いた家人発見され金太郎一命とりとめたが、傷が回復するまでに5週間かかった困り果てた與一郎は、金太郎高塚山禅寺にしばらく預けた1907年3月3日房総半島白浜村現在の南房総市白浜町)の沖合で、横浜港向かっていたアメリカ大型汽船ダコタ号(英語版)が座礁する事件起きた金太郎の住む七浦村村人たち総出救助をしたが、英語を学んでいた金太郎通訳のようなことをして手伝い外国人乗船者たちが収容されている寺や学校自転車駆けまわって、彼らの苦情注文対応した自伝によると、外国人チキン食べたい注文してきたため、村人に「煮て出せ」と指図して食べさせ、おかげで村中がいなくなってしまったという。300人以上の乗客乗組員全員救助され病院船博愛丸横浜送られたが、金太郎通訳としてこれに同行した。 この出来事は、海軍入りの夢が破れて悲観していた金太郎刺激与えアメリカへ渡るという新たな目標与えきっかけとなった渡米決めた理由について、自伝では「遊学」のためと述べているが、複数史料では「ダコタ号の船長から、アメリカ行き勧められたため」と記されており、地元では「ダコタ号の乗客だった若いブロンド女性追っかけようとしたため」という言い伝えもある。また、アワビ漁業従事するためカリフォルニア州出稼ぎ経験がある長兄の音治郎が、あまりにも無軌道な金太郎もてあましその将来案じてアメリカ帰り地元名士小谷仲治郎に相談持ちかけ、その勧告世話アメリカ行き決まったという証言もある。 與一郎金太郎渡米計画強く反対し、ふてくされた金太郎毎晩酒を飲んで暴れた。か祢はそんな金太郎を見かねて、2、3週間2、3日という説もある)かけて父を説き伏せた。ようやく納得した與一郎は、金太郎アメリカへ行くなら「法制経済をやれ、そして政治家になれ」と命じた別れが近づいた日、金太郎與一郎に「一寸悪いことをされたら一尺にして返し反対に一寸良いことをしてもらったら、一丈にして返せ」「とにかく10年辛棒せい。10年がんばって成功しなかったら、再び日本土を踏むな」と忠告された。そして與一郎から「男の魂思って持っていけ」と、昔に與一郎凄んだ男を追い払った時に使った大小朱鞘の刀を授けられた。ダコタ座礁からわずか4か月後の7月10日金太郎日本郵船安芸丸乗り横浜港からアメリカ向けて出航した。宿子たち高塚山に登って狼煙をあげ、家族海岸で木を燃やして金太郎船出励ました

※この「受験失敗と渡米決意」の解説は、「早川雪洲」の解説の一部です。
「受験失敗と渡米決意」を含む「早川雪洲」の記事については、「早川雪洲」の概要を参照ください。

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