参合館時代(1998-)
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「豊田市中央図書館」の記事における「参合館時代(1998-)」の解説
1985年(昭和60年)に豊田市立図書館が行った読書調査によると、豊田市民の公共図書館への依存率は他都市よりも低かった。1988年度(昭和63年度)の豊田市立図書館の蔵書数は約18万冊で貸出冊数は約29万冊、分室・分館の蔵書数は約20万冊で貸出冊数は約63万冊だった。豊田加茂広域市町村圏移動図書館の蔵書数は約10万冊であり、貸出冊数は豊田市域のみで約26万冊だった。1988年7月13日には豊田市中央図書館建設検討委員会が発足し、1989年(平成元年)9月21日には中央図書館建設基本計画書を教育委員会に答申した。1990年(平成2年)4月1日には豊田市図書館建設準備室が発足した。 1998年(平成10年)11月3日、参合館に豊田市中央図書館が開館した。開館記念事業として11月3日から12月13日には「オックスフォード大学ボドリアン図書館重宝展」を開催しており、ボドリアン図書館が所蔵する『マグナ・カルタ』、『徳川家康朱門状』、シーボルトの『日本動物誌』、三浦按針の航海日誌、西欧の世界地図に初めて印刷された日本地図などを展示した。同年には自動車に関する大型資料集『英国におけるモータリングの歴史 1895-1940年』をボドリアン図書館と共同出版している。開館時の蔵書数は約45万冊であり、旧館の24万冊から大幅に増加した。 1999年(平成11年)6月2日にはすべてのコミュニティセンター図書室・公民館図書室のネットワーク化が完了し、中央館および23のネットワーク館で、どこでも返却することが可能になった。同年9月に中央図書館が行ったアンケートでは、駅前型図書館ながら利用者の68%が自家用車で来館すると答えた。中央図書館開館から1年4か月後の2000年(平成12年)2月3日には、総入館者数が100万人を超えた。旧館の利用者数は1日平均約1,000人だったが、新館の利用者数は平日が1日平均約2,300人、休日が1日平均約3,700人と大幅に増加した。 2001年(平成13年)4月1日には平日の開館時間を通年で10時から19時に固定した。同年10月1日には3階とAVコーナーの窓口業務を外部委託しており、2002年(平成14年)4月1日には4階と児童コーナーと5階の窓口業務を外部委託している。2002年4月1日には公民館という名称を交流館という名称に変更した。2005年(平成17年)1月31日には7階の書庫に電動書架を増設し、蔵書能力が80万冊から130万冊に拡大した。この数は愛知県立図書館よりも多く、全国の市立図書館では千葉県の船橋市立図書館に次いで全国2位である。 2005年(平成17年)4月1日には藤岡町・足助町・稲武町・旭町・小原村・下山村の4町2村が豊田市に編入合併し、豊田市中央図書館と旧自治体にあった各図書室がオンラインで結ばれた。2006年(平成18年)3月1日には豊田市内の4大学図書館と図書館資料相互利用協定を締結し、2007年(平成19年)12月1日には豊田工業高等専門学校図書館とも相互利用協定を結んだ。2008年(平成20年)4月1日には豊田市こども図書室を中央館の分館とした。 2008年度の豊田市は当初予算で442億円の法人税収入があったが、リーマン・ショックの影響で2009年度には16億円に激減(96%減)し、図書購入費は2008年度の2億1000万円が2009年度には1億円に半減した。2008年度までは複本の購入基準を「予約5件につき1冊程度」としており、ベストセラーの人口1人あたり購入冊数は名古屋市図書館や岡崎市立図書館と比べて突出して多かったが、2009年度には購入基準を「予約10件につき1冊程度」に改め、市外在住者の購入リクエストを受け付けない方針に切り替えた。2012年(平成24年)4月1日には館内整理日の第4金曜日を開館とし、さらに6階の窓口業務を外部委託した。2016年度までの開館時間は、平日が10時から19時、休日が10時から18時だった。
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