建設準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/27 23:37 UTC 版)
「牟礼ヶ岡ウインドファーム」の記事における「建設準備」の解説
牟礼ヶ岡は島津興業が保有する山林であり、風力発電所を建設する上ではさまざまな許認可取得が必要であった。まず直面したのが、林地開発許可であり山林を切り開くための開発許可を取得した。許可申請段階では、牟礼ヶ岡の尾根上で鹿児島市と吉田町の行政境があった。風力発電所は、全て尾根の西側である吉田町内に建設されることとなった。但し、大きな風車を搬入するための搬入路は既存の林道を拡幅するため、鹿児島市側であった。錦江湾側である鹿児島市側は、霧島屋久国立公園の第二種指定地域であり伐採・造成等の開発行為が厳しく制限されている地域である。風車を搬入するためには第二種地域の開発が不可欠となり、林地開発許可と合わせて国立公園第二種地域内の形質変更許可申請・風致地区作業許可申請など芋ずる式に許認可申請が必要となった。 これらに、許可申請業務は、鹿児島市に本拠地を置く、新技術開発が担当し計画に遅延無く無事着工までに全ての許可を取得した。許可申請で特に問題となったのは、林地開発に伴う調整池の設置であったが、造成エリアの至る箇所に浸透枡を設けるなど風力発電所全面積で雨水浸透策を講じ大規模な調整池の設置は不要と判断された。また、牟礼ヶ岡山頂には、謎の巨石「牟礼谷の牧神」が鎮座している。そもそもこの巨石が自然のものなのか人工的なものなのかも不明であるが、古くから信仰の対象として拝まれており、風力発電所の建設工事の際も巨石に対しての影響を注意深く検討することが必要であった。
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