創業から百貨店法への対応までとは? わかりやすく解説

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創業から百貨店法への対応まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/24 09:01 UTC 版)

京阪デパート」の記事における「創業から百貨店法への対応まで」の解説

1932年昭和7年)に京阪電気鉄道大阪方のターミナル駅である天満橋駅拡張工事機会に同駅で百貨店経営を行うことを構想した同年初頭当時同社社長だった太田光凞邸を訪問した当時白木屋大阪支店長・藤正太郎に、太田共同出資新会社設立してその経営一任したいと持ちかけたのがその始まりである。 藤崎上司である白木屋専務取締役だった山田忍三と相談してこの話を受けることとし同年4月白木屋退職して京阪電気鉄道交渉重ね藤崎側と京阪電気鉄道側が折半して各々関係者出資した上で資本金100万円で設立目指すことになった。 ところが、かねてから業績低迷続き現在の百貨店では主流となっている仕入形式である委託仕入れ導入して辛うじて業績維持してきた白木屋大阪支店閉店1932年昭和7年3月26日大阪朝日新聞6月24日大阪毎日新聞報道されたことなどもあって、大阪赴任から2年あまりで知人少なかった藤崎の側の出資予定者から辞退が出るなど、出資者集め苦労することになった最終的に115名の出資者集め1932年昭和7年11月15日資本金100万円で株式会社京阪デパート設立され同年12月1日天神橋駅京阪電気鉄道直営営業していた天六京阪マーケットとそれに付随する天六京阪食堂千里山枚方天満などに展開していたデポーと呼ばれる出先店舗資産営業全ての譲渡受けて京阪デパート天六支店としての営業などを開始し同年12月5日には天満橋駅店舗予定地の一角仮店舗営業開始した1933年昭和8年3月16日には天六支店前にあった白木屋天六食堂買収して支店と同じビルにあった食堂移転させ、移転させた跡を食料品総菜売場変更して増床を図るとともに、"食道楽の街"大阪にふさわしい売場構成目指した。 この会社設立並行して天満橋駅での店舗開設向けた準備進められ会社設立直前11月6日石本喜久治設計依頼して1933年昭和8年2月9日地鎮祭行って建設工事着手し大林組施工同年9月23日鉄筋コンクリート造地上3階地下1階延べ床面積1068坪5勺の店舗用の建物完成して京阪デパート天満店として営業開始した。 この株式会社京阪デパートとして新たに建設して開業した天満店が、当時既に大阪市内では百貨店標準的な売場面積が約1万坪と考えられていた状況下で約1,000坪と規模小さかったため、経営実務を担う藤崎もその運営方法苦心重ねただけでなく、取引先からも不安視されながらの開業となったまた、広告宣伝費競合他店比べて少ない点や立地悪さ不安視する見方もされていた。 郊外電車ターミナル駅営業するターミナルデパートとして日々出勤するサラリーマン顧客中心として日常的な食品日用雑貨などの低価格必需品主体とした品揃えを行うとともに展示ケースなどの売場什器配置含めて気軽に来店できる雰囲気演出し食料品雑貨中心に売上伸ばして経営軌道乗せ金利当の配当株主行えようになったまた、当社創業前後して藤崎直前まで支店長務めていた白木屋大阪支店当時従業員650名を抱えて閉店しており、当社天満店の開業などのために京阪電気鉄道から引継いだ従業員三百数十名をほぼ倍増させたため、白木屋大阪支店従業員失業から救ったとの評価もされていた。 1937年昭和12年10月から施行され百貨店法により当社競合する百貨店各社とともに午後6時から7時での閉店余儀なくされて夜間営業ができなくなった。しかし、当社同法規制対象となった天満店と天六支店前述通り対象となる店舗面積3,000m2を僅かに上回る約千坪前後であったため、店舗面積縮小して規制の対象から外れることを目指し商工省陳情行い1938年昭和13年4月15日商工省から許可を受け、店舗面積若干縮小して競合他社禁じられた夜営業再開することに成功した

※この「創業から百貨店法への対応まで」の解説は、「京阪デパート」の解説の一部です。
「創業から百貨店法への対応まで」を含む「京阪デパート」の記事については、「京阪デパート」の概要を参照ください。

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