初代 AJ/AK/AR型(1983 - 1987年)
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「ホンダ・シビックシャトル」の記事における「初代 AJ/AK/AR型(1983 - 1987年)」の解説
1983年(昭和58年)10月20日、3代目シビックの5ドアとして、3ドアより約1か月遅れて販売された。5ドアであることから車型を表す2桁の数字のうち、10の位は「5」となっている。他のボディ形状から見ると前面投影面積が大きいが、Cd値はそれほど悪くなく、さらにCl値がゼロであるため、意外に高速道路でも安定して走ることが出来る。 「55J」と「55i」にはリアスタビライザーとフットレストを備え、また、リアシートがダブルフォールディングにより荷室がフルフラットになり(そのためか座面とバックレストに大きな隙間がある)、スポーツ指向及びRV指向が強い。「55M」と「55G」は、リアシートは格納できない代わりに厚みもしっかりしており、リアトノカバーの両端に16 cmサイズのスピーカーを装着できるなど、より居住性を重視した性格を持っている。その他の装備では、「55i」にはデジタルメータ及びサンルーフが選択でき、「55G」にはエンジン回転数感応式パワステ、集中ドアロック、フューエルリッドオープナー及びリアヒーターダクトを標準装備していた。 トランスミッションは5速MT、3速AT(「55i」のみ)またはホンダマチック(「55i」、「53U」以外)が選択できた。外観では「53U」及び「55M」が規格角形ヘッドランプを装備しているのに対し、「55J」以上は異形ヘッドランプを装備している。「55i」のみバンパーがシルバーで、リアゲートの配色が異なっている。「53U」にはプロテクションラバー(=ドアモール)がなく、「55M」と「55G」には小振りのものが、「55J」と「55i」にはやや大きいものが装着されるなど、違いが多かった。 1984年(昭和59年)11月1日、パートタイム式4WD(4WD-M、4WD-J)を追加した。エンジンは1.5 Lキャブレター、トランスミッションは、スーパーロー付き5速MTのみが設定されていた。外観では前後バンパー及びプロテクションラバーが大型化し、全長が4.0 mを越えた。合わせて、これまで純正装着されていた「55G」以外では選択出来なかったパワステをオプション設定した。 1985年(昭和60年)9月、マイナーチェンジ。グレードを整理して「55J」、「55i」、「4WD-M」、「4WD-J」とし、オートマチックトランスミッションはロックアップ付き4速ATに進化した。また、プロテクションラバーを4WDモデルと同タイプの大型のものに統一し、「55i」はリアヘッドレストの形状を変更した。 1986年(昭和61年)9月9日、4WDが「リアルタイム4WD」(ビスカスカップリング式スタンバイ4WD)に進化し、さらにバンパーが巨大化した。その際設定された限定車にはアルミホイール、リアスタビライザー、アルミ製アンダーガード及びサイドプロテクタが装着された。 商用モデルには「シャトル」のサブネームは与えられず、乗車定員の違いにより「PRO-T」、「PRO-F」の2グレードで構成され、外観は「53U」同様であった。 日本国内仕様に対し、北米仕様のフロントサイドマーカーは膨らみがなく、反射板となっている。また、リアコンビランプのサイドにもサイドマーカーが備わる。 欧州仕様はフロントサイドマーカー部分が日・米仕様と異なりクリアレンズで、形状は北米仕様同様膨らみがなく、その箇所にバルブが入らない。サイドマーカーは独立してタイヤハウス後部に備わるため、構造上2代目シャトルの日本仕様及び欧州仕様に近い。また、リアバンパーのナンバーポケット左右にリアフォグランプを装備している。 初期型55J(リア)
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