冗談社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:19 UTC 版)
冬星が経営する零細出版社。社員は紅緒とつめ子を入れてもたったの6人。三流雑誌「冗談倶楽部」を発行している。壁には毎週妙な標語が貼られている。連載作家も併記する。 青江 冬星(あおえ とうせい) 声 - 井上真樹夫 / 櫻井孝宏 社長兼「冗談倶楽部」編集長。紅緒が真っ青になるほどの美男子。母は遊び好きの浪費家で、冬星を身ごもりながら冬星の父と別れ、銀行家に嫁いでいる。そのことから母を始めとする全ての女性に対し不信感を抱くあまり女性アレルギーになった。唯一女性を感じさせない紅緒に恋心を抱くようになるが、紅緒の心の中から忍が消えない限り土足で踏み込むような真似はするまいと決めている。 合併騒ぎで会社経営が傾いた際には紅緒たちの奮闘で凌いだものの、後に伊集院家を救うために信念を曲げる。 番外編では渡仏して紅緒にそっくりな不良少年と知り合うエピソードが語られた。 作者によれば平安時代を舞台にした作品「ラブパック」の主役カップル、菜の君と疾風(かぜ)の子孫である。 袋小路 つめ子(ふくろこうじ つめこ) 声 -/ 小牧未侑 冬星の見合い相手。冬星に一目惚れするが、冬星が見合いを断る理由にと紅緒を紹介したことから、紅緒に対抗して冗談社の押しかけ社員となる。一応良家のお嬢様らしいが、空手4段・合気道3段という猛者であり、歩くと地面が揺れ、泣くと壁が崩れるなど、冬星からは「女ばなれどころか人間ばなれ」と評される。 古美 売太 (こび うりた) 声 - 龍田直樹 / 矢野奨吾 冗談倶楽部の編集部員で紅緒の先輩。丸眼鏡にサンバイザーを装備したカッターシャツにサスペンダー姿の青年。名前は本編上においては登場せず編集部のモブとして扱われているが、終盤の展開における衝撃的な事情から、番外編「霧の朝パリで」の冒頭にて姓で呼ばれて明らかになる。同番外編ではその事情を原因として蒸発願望を発露させ、パリへ出張に行く冬星に「ぼくもパリに連れて行ってください!」と泣きつくが、結局置いていかれてしまう。 辺面 岩男 (へつら いわお) 声 - 塩沢兼人 / 杉村憲司 愛相 良雄(あいそ よしお) 声 - 中村秀利 / 遠近孝一 高屋敷 要(たかやしき かなめ) 声 - 中村秀利 -/ 忍の親友。文士崩れであだ名は「快傑ライオン丸」。忍曰く口は悪いが根はいい奴とのことだが、初対面の紅緒を見て忍をロリコン呼ばわりした。美人に弱く、環に思いを寄せていたがまったく相手にされていなかった。実は純文学を標榜する人気作家。登場当初はゲストキャラ的扱いで伊集院家のパーティの客の一人の新進気鋭の新人作家として登場し、物語に関わるキャラになったのは後年。その為に本来なら紅緒とは面識があるはずだったが、忍の戦死扱いが原因で2人の距離が大きく離れた為にお互いすっかり忘れ去り、さらに要の方は軍人嫌いになった。冗談社が経営不振に陥った際、紅緒が原稿依頼に行ったものの前述の理由でまったく相手にされず、環の説得でようやく執筆を承諾した。要の人気もあって冗談社は持ち直したものの、彼の自宅には思想犯も出入りしており、これが原因で紅緒が絶体絶命の窮地に陥ることになる。 江戸川端 散歩(えどかわばた さんぽ) 声 - 永井一郎(テレビアニメ版) 冗談社の編集者となった紅緒が担当した作家。見た目は吸血鬼ドラキュラそのもの。ノリが良く、奇行癖がある変人だが気さくな面もある。代表作は『廃人二十面相』。
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