中期の活動と戦後とは? わかりやすく解説

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中期の活動と戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:16 UTC 版)

ベンジャミン・ブリテン」の記事における「中期の活動と戦後」の解説

1939年4月ドイツポーランド不可侵条約破棄第二次世界大戦勃発に伴うイギリス参戦など当時の世界情勢危機感抱いたブリテンは、これを避けるため(兵役拒否の意味合いとして)6月ピアーズと共にアメリカ向かったオーデンは彼より先にアメリカ行って移住している)。アメリカでは1942年3月まで2年半にわたって滞在し、主にニューヨーク住みながら創作活動継続した。この1939年有名な作品として、『ヴァイオリン協奏曲』(作品151950年改訂)やアルチュール・ランボーの詩による歌曲イリュミナシオン』(作品18)などが挙げられる1940年日本政府企画する皇紀2600年奉祝曲としてイギリス文化振興会から作品委嘱を受け、『シンフォニア・ダ・レクイエム』(作品20)を作曲する。しかし曲の内容祝典相応しくないとして政府側が拒否し演奏されることはなかった。作品は翌1941年3月29日ニューヨーク・フィルハーモニック定期演奏会ジョン・バルビローリ指揮によって行われている。 イギリスに帰国した1942年の春、ブリテン良心的な理由から兵役拒否することを公的に認められサフォーク州オールドバラ住んで創作専念する。この専念していた頃にテノールホルン弦楽のための『セレナード』(作品311943年)やオペラピーター・グライムズ』(作品331944年-1945年)などが作曲され後者の『ピーター・グライムズ』はセルゲイ・クーセヴィツキー勧め着手され1945年初演では大きな反響呼びパーセル以来本格的なイギリス・オペラの再興とまで謳われた1945年の『ピーター・グライムズ』の成功により、戦後ブリテン創作力恵まれ、かつ最も充実した時期でもあった。ヘンリー・パーセルの『アブデラザール』の音楽主題用いた青少年のための管弦楽入門』(作品341946年)やオペラ『アルバート・ヘリング』(作品391946年-1947年)、『春の交響曲』(作品441949年)など一連の作品作曲されたのもこの時期にあたる。 3作目オペラとなる『ルクレティア凌辱』(作品371945年-1946年)は前作とは異なった小編成の室内オペラで、1946年グラインドボーン音楽祭初演されたが、この経験基づいて彼は室内オペラジャンル志向し、後の1947年に「イギリス・オペラ・グループ」の結成へ繋がった1948年にはオールドバラ音楽祭創設音楽祭では自作初演のみならず歌曲リサイタル行い演奏活動に力を注いだ1956年2月日本訪れNHK交響楽団指揮して自作演奏した。また2週間滞在中に伝統芸能能楽隅田川」を鑑賞、深い感銘受けて教会上演用の寓話カーリュー・リヴァー』を生み出すことになる。 1960年から1961年にかけて作曲された『戦争レクイエム』(作品66)は、空襲破壊されコヴェントリー大聖堂再建献堂式のために書かれたもので、1962年初演された。 1960年9月チェリストムスティスラフ・ロストロポーヴィチ初め出会う親交を結び、彼のために『チェロソナタ』(作品651961年)と『チェロ交響曲』(作品681963年)を作曲する。この2作はいずれロストロポーヴィチ初演時にチェロ担当した

※この「中期の活動と戦後」の解説は、「ベンジャミン・ブリテン」の解説の一部です。
「中期の活動と戦後」を含む「ベンジャミン・ブリテン」の記事については、「ベンジャミン・ブリテン」の概要を参照ください。

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