中型戦闘艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 04:43 UTC 版)
「ガルマン・ガミラス帝国の戦闘艦」の記事における「中型戦闘艦」の解説
『ヤマトIII』に登場。デザイン担当は板橋克己。 ガルマン・ガミラス帝国の主力戦闘艦のひとつであり、前線では艦隊旗艦として使用されることもある。作中序盤においてはダゴンの座乗艦として使用されていたことから、資料によっては「ダゴン艦」の名称で掲載されることもある。 艦の規模、台形状に空いた艦首開口部のデザイン、艦隊旗艦として使用されるなどの点は、ガルマン・ガミラス帝国の前身国家である、ガミラス帝国のシュルツ艦との共通点が多い。 ガルマン・ガミラス帝国軍内では中型の部類に入るが、その全長は252メートルであり、地球防衛軍の主力戦艦とほぼ同クラスの大きさを有する。艦型自体は、同時期に運用されている駆逐艦をスケールアップしたような外観で、直線と平面および台形の組み合わせで構成されている。艦の前部と中央部分の間にくびれがある。また、艦首先端部には台形状の開口部がある。艦橋は、円盤型の艦橋上部構造物が多い他のガルマン・ガミラス艦艇とは異なり、側面から見て平行四辺形状の構造物を2つ積み上げ、さらにその上部には二等辺三角状の構造物を乗せた形態となっている。艦のくびれより後ろにある腹部には、惑星破壊ミサイル艦と同じく、円錐状の構造物があるが、これが何であるかは不明。 また、艦内には作戦室がある。 艦体色は緑を基調とし、艦橋の上部構造物先端と艦首部がオレンジ色、円錐状の構造物は黄色、エンジンノズルが灰色で塗られている。 艦尾にメインエンジンを1基搭載。断面は駆逐艦同様に台形であるが、ショックコーンはない。 武装は砲身付の3連装砲塔を、艦橋前部に背負式で2基、艦橋後部に1基、合計3基配置。一番前にある3連装砲塔の手前には、回転速射砲塔を1基設置している。またダゴン艦のみ、第2話のアルファ星での戦闘で、転舵の際に1基の回転速射砲塔が艦橋後部に見えるカットがある。劇中での使用例は無いが、ミサイル兵装も存在する。そのほかに、艦首には高圧直撃砲を装備する。 没になった準備稿の設定画では、全長の3分の1にも及ぶほどの大型ミサイルを艦底部に装備していた。 劇中では第1話より、東部方面軍第18機甲師団司令のダゴンの座乗艦として登場。『ヤマトIII』における最初のヤマトの敵役として、対峙することになる。第9話で、バーナード星での戦闘でヤマトの波動砲で基地を破壊され、ダゴンの艦だけが唯一脱出に成功し、ワープで逃走する。第10話以降、ダゴンは第17空母艦隊を受領し、円盤形白色旗艦で指揮を執り、ヤマトとの戦闘で戦死したため、中型戦闘艦に乗る機会は二度となかった。また、中型戦闘艦自体の出番も減ってしまい、第22話のグスタフ率いる北部方面艦隊の僚艦、第24・25話のデスラー直属の艦隊で若干登場するにとどまっている。
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