ショックコーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/16 06:55 UTC 版)
ショックコーンとは超音速機のエアインテイクに設置される装置のひとつである。
- ^ マッハ2を超える速度は「高高度を高速で飛行して敵の防空網を一気に通り抜ける」ことを前提に要求されたものであるが、地対空ミサイルの発達はこの前提条件を覆した。
逆に低空で敵防空網を潜り抜けることが重視されるようになると、空気の密度が高い(それだけ空気抵抗も大きい)低高度ではマッハ2の速度は出せないことから、爆撃機や戦闘爆撃機において高速性能は重視されなくなった。事実、B-1ランサーやMiG-27フロッガー、Su-17フィッター、Su-24フェンサーなどでは、構造の簡略化(製造コストと整備の手間を節約できる)と軽量化を優先して、開発中あるいは生産途中でインテークを固定式に切り替えている。 - ^ マッハ2を超える速度能力を持っていても、アルミ系材料を使う限り、摂氏200度程度で強度が低下するため(熱の壁)、マッハ2の飛行はごく短時間に制限され、実用性と必要性が疑問視されるようになった。
- ^ ただし固定式であっても、姿勢や機動に関わらず安定した圧力でエンジンに空気を送り込むインテークダクトの設計するには高度な技術が必要になる。
- 1 ショックコーンとは
- 2 ショックコーンの概要
- 3 脚注
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