V字尾翼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 14:57 UTC 版)
航空機のV字尾翼(英語: V-tail)、V尾翼、V字翼、VテールまたVeeテール(バタフライテール(英語: butterfly tail)[1]またはラドリック(英語: Rudlicki's)のVテール[2]とも呼ばれる)は、航空機は、従来の垂直尾翼と水平尾翼をV字型の構成に設定された2つの面に置き換える尾操縦面の型破りな配置である。各々の対の表面の後方の端は、ラダーとエレベーターの両方の機能を組み合わせた、ラダーベーター(英語: ruddervator)と呼ばれることもあるヒンジ付き操縦翼面である。
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V字尾翼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 00:01 UTC 版)
詳細は「V字尾翼」を参照 V尾翼には、明確な垂直尾翼または水平尾翼がない。同時に方向舵(ラダー)と昇降舵(エレベーター)を兼ねる事となり、ラダーベーターとして知られている操縦翼面に統合される。配置は文字Vのように見え、蝶の尾としても知られている。ボナンザモデル35はこの構成を使用する。F-117 ナイトホーク、ノースロップYF-23およびリチャード・シュレーダー(英語版)のHPシリーズの自家製グライダーの多くも同様である。
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V字尾翼
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詳細は「V字尾翼」を参照 V字尾翼、V字翼、Vテールは、垂直尾翼と水平尾翼の動作を兼ねた斜めの尾翼である。同時に方向舵(ラダー)と昇降舵(エレベーター)を兼ねる事となり、この舵をラダーベーターと言う。 尾翼の枚数が減る分だけ空気抵抗が小さくなる他、ステルス機においては電波反射面積が小さくなるのが長所である。またジェットエンジンを機体後方上部に搭載する場合は排気を避けるため必然的にV字又はH字が採用される。 機体上面後部に設けた場合は、旋回時に方向舵兼昇降舵が、旋回方向とは逆方向に機体をバンク(横転)させる働きをしてしまい、補助翼の働きを阻害してしまうため、運動性に劣る事が欠点となる。かつては運動性はある程度目をつぶっても、揚抗比を高める事が最優先されるグライダーに多かったが、近年ではT字が主流になりつつあり、V字を採用するのは非格納式のジェットグライダーにとどまる。 機体下面後部にへの字、ハの字に設けた場合は、旋回する方向にローリングさせる為、空力特性、ステルス性の両面で有利であるが、離着陸時に尾翼を損傷する恐れが高いため、多用されるのは無人機に限られる。尾翼付き係留気球やその一種の尾翼付き阻塞気球には、尾翼面積の割りに地上接触破壊の可能性が低いへの字ハの字尾翼が下尾翼に設けられることがあり、上尾翼もV字型になる場合もあり、これらは出入り口を含む格納庫の高さを下げられるメリットもある。 V字尾翼 逆V字尾翼
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