V字尾翼とは? わかりやすく解説

V字尾翼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 14:57 UTC 版)

航空機のV字尾翼英語: V-tail)、V尾翼、V字翼、VテールまたVeeテール(バタフライテール英語: butterfly tail[1]またはラドリック(英語: Rudlicki's)のVテール[2]とも呼ばれる)は、航空機は、従来の垂直尾翼水平尾翼をV字型の構成に設定された2つの面に置き換える尾操縦面の型破りな配置である。各々の対の表面の後方の端は、ラダーエレベーターの両方の機能を組み合わせた、ラダーベーター英語: ruddervator)と呼ばれることもあるヒンジ付き操縦翼面である。


  1. ^ Barnard, R.H.; Philpott, D.R. (2010). “10. Aircraft control”. Aircraft Flight (4th ed.). Harlow, England: Prentice Hall. p. 275. ISBN 978-0-273-73098-9 
  2. ^ a b Gudmundsson S. (2013). "General Aviation Aircraft Design: Applied Methods and Procedures" (Reprint). Butterworth-Heinemann. p. 489. ISBN 0123973295, 9780123973290
  3. ^ Blohm & Voss BV P.213 Luft '46 entry”. Luft46.com. 2013年6月1日閲覧。
  4. ^ Hunt, Adam & Ruth Merkis-Hunt: Skeletal Remains, pages 64-70. Kitplanes Magazine, September 2000.
  5. ^ Raymer, Daniel P. (1999). Aircraft Design: A Conceptual Approach (3rd ed.). Reston, Virginia: American Institute of Aeronautics and Astronautics. p. 78. ISBN 1-56347-281-3 
  6. ^ Cirrus SJ50 Design Notes”. www.the-jet.com. Cirrus Design Corporation (2008年). 2006年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月14日閲覧。
  7. ^ FAA Airworthiness Directive 93-CE-37-AD as Amended”. Federal Register:(Volume 68, Number 93)Docket No. 93-CE-37-AD; Amendment 39-13147; AD 94-20-04 R2. Federal Register (2003年5月14日). 2008年8月14日閲覧。
  8. ^ “L'Aéronautique, Volume 17” (フランス語). L'Aéronautique 17: 333. (1935). https://books.google.com/books?id=ZFfmAAAAMAAJ&q=Rudlicki++Coanda&dq=Rudlicki++Coanda. 
  9. ^ Flight (1911年10月). “Flight 28 October 1911”. 2011年1月11日閲覧。
  10. ^ Eckalbar (1986年). “Simple Aerodynamics Of The V-Tail”. 2008年8月13日閲覧。


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V字尾翼

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垂直尾翼」の記事における「V字尾翼」の解説

詳細は「V字尾翼」を参照 V尾翼には、明確な垂直尾翼または水平尾翼がない。同時に方向舵ラダー)と昇降舵エレベーター)を兼ね事となり、ラダーベーターとして知られている操縦翼面統合される配置は文字Vのように見えの尾としても知られている。ボナンザモデル35はこの構成使用するF-117 ナイトホークノースロップYF-23およびリチャード・シュレーダー(英語版)のHPシリーズ自家製グライダー多くも同様である。

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V字尾翼

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尾翼」の記事における「V字尾翼」の解説

詳細は「V字尾翼」を参照 V字尾翼、V字翼、Vテールは、垂直尾翼水平尾翼動作兼ねた斜めの尾翼である。同時に方向舵ラダー)と昇降舵エレベーター)を兼ね事となり、この舵をラダーベーターと言う尾翼枚数が減る分だけ空気抵抗小さくなる他、ステルス機においては電波反射面積が小さくなるのが長所である。またジェットエンジン機体後方上部搭載する場合排気避けるため必然的にV字又はH字が採用される機体上面後部設けた場合は、旋回時に方向舵昇降舵が、旋回方向とは逆方向機体バンク横転)させる働きしてしまい補助翼働き阻害してしまうため、運動性に劣る事が欠点となる。かつては運動性ある程度目をつぶっても、揚抗比高める事が最優先されるグライダー多かったが、近年ではT字が主流になりつつあり、V字採用するのは非格納式ジェットグライダーにとどまる。 機体下面後部への字、ハの字に設けた場合は、旋回する方向ローリングさせる為、空力特性ステルス性両面で有利であるが、離着陸時に尾翼損傷する恐れが高いため、多用されるのは無人機限られる尾翼付き係留気球やその一種尾翼付き阻塞気球には、尾翼面積割り地上接触破壊可能性が低いへの字ハの字尾翼が下尾翼設けられることがあり、上尾翼もV字型になる場合もあり、これらは出入り口を含む格納庫の高さを下げられるメリットもある。 V字尾翼 逆V字尾翼

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