ラダーベーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 09:17 UTC 版)
ラダーベーターは、V字尾翼構成の飛行機の操縦翼面。それらは、飛行機の尾部を構成する2つの翼型のそれぞれの後縁にある。ラダーベーターの最初の使用はコアンダ=1910のX尾翼であった可能性がありますが、航空機がこれまでに飛行したという証拠は見当たらない。後のコアンダ=1911は、X尾翼にラダーベーターを搭載して飛行している。その後、ポーランドのエンジニアであるイェージー・ロダリック(英語版)は、1930年に最初の実用的なラダーベーターを設計し、1931年に改造された練習機ハンリオットHD.28(英語版)でテストされた。 ラダーベーター(英語: ruddervator)は、「ラダー」と「エレベーター」という言葉を組み合わせたもので、従来の航空機の尾翼構成では、方向舵はヨー(水平)を制御し、エレベーターはピッチ(垂直)を制御する。 ラダーベーターは、従来の操縦翼面と同じ制御効果を提供するが、操縦翼面を一斉に作動させるより複雑な制御システムを介して行われる。機首を左に動かすヨーは、ペダルを左に動かすことによって直立したV字尾翼で生成され、左側のラダーベーターを左右に、右側のラダーベーターを上下に偏向させる。反対に、右にヨーが発生する。ピッチノーズアップは、コントロールコラムまたはスティックを後ろに動かすことで生成される。これにより、左側のラダーベーターが上下に、右側のラダーベーターが上下に偏向する。ピッチノーズダウンは、操縦桿またはスティックを前方に動かすことによって生成され、反対のラダーベーターの動きを引き起こす。
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