V字不況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 00:58 UTC 版)
V字不況において、経済はまず短期間ながら急激な後退に遭い、続いて明らかな底を経て、勢いの強い回復の局面になる。V字不況は不況の最も一般的な形であり、「回復の勢いとその前の景気後退の深刻さには強い『立ち直り』の関係がある。そのため、景気後退と回復はV字形をとることが多い。」。 V字不況の一例にアメリカの1953年不況(英語版)がある。1950年代のはじめ、アメリカの経済は好況にあったが、連邦準備理事会がインフレを予想して利上げをしたため、アメリカは不況に陥った。1953年に増長率が下げ始め、第3四半期には経済が2.4パーセントも収縮した。第4四半期には6.2パーセントの収縮になり、翌年の第1四半期も2パーセントの収縮であったが第4四半期には8パーセントの増長と不況前以上に回復した。この不況では国内総生産と国内総生産の増減率の両方がV字形をしていた。
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