シュルツ艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 01:40 UTC 版)
「ガミラス帝国の戦闘艦」の記事における「シュルツ艦」の解説
『ヤマト』『ヤマト2』に登場。デザイン担当は松本零士、加藤直之。 冥王星基地所属の艦隊の旗艦で、同基地司令シュルツの乗艦。 戦艦に類別されるが、デストロイヤー系列の艦のすぐ上位の艦とされる。両者の雰囲気は19世紀末に誕生させたバトルシップ(戦艦)とデストロイヤー(駆逐艦)の概念ではなく、帆走軍艦の戦列艦とフリゲートの関係にあると考えると解りやすい 。艦容は魚を思わせる独特の生物的フォルムをしている。艦体色は艦上部が濃緑色で、下部が黄緑に塗られ、艦首から大型3連装エネルギー砲塔手前にかけての部分と、メインノズル周辺が灰色である。さらに艦首先端のアンテナ2本、艦首から大型3連装砲塔の間にあるアンテナ1本と、大型3連装砲塔と艦橋上部は、他のガミラス艦と同じ緑色で塗られている。 武装は、前甲板上部に大型3連装エネルギー砲塔2基、船体中央下部に中型3連装エネルギー砲塔1基、後部に小型3連装エネルギー砲塔4基、そのほか、艦首や艦底、艦尾などに魚雷発射管を多数を備える。また、『ヤマト』第9話ではヤマトと同様の多段式格納棚を持つ格納庫を存在が確認できるが、ゲーム版を含めて艦載機を運用するシーンはない。 また、艦首先端には開口部があり、内部には板状の構造物と3つ並んだ穴が確認出来る。この艦首が開口したデザインは、ガルマン・ガミラス帝国の中型戦闘艦でも踏襲されている。 劇中での登場 宇宙戦艦ヤマト 第8話と第9話に登場する。第8話で、反射衛星砲破壊による津波で水没寸前だった冥王星基地から艦隊を率いて脱出。第9話で、補修中のヤマトに砲撃を加えるも、ヤマト側のアステロイドリングの防御に阻まれ、戦況が進展しなかった。ヤマトの修理が完了し波動砲で全滅することを恐れたシュルツの指示で、艦隊とともに体当たり攻撃を行おうとするが、解除されたアステロイドリングの岩盤を避けるために味方艦同士で次々と激突し艦隊は壊滅。最後に残ったシュルツ艦はヤマトに体当たり寸前まで接近するが、ロケットアンカーを側面に打ちこまれて突き放され、小惑星に衝突し爆沈する。 宇宙戦艦ヤマト2 第3話において、ガミラス残存艦隊として全面が緑色の同型艦が1隻1カットのみ登場する。 松本零士の漫画版『宇宙戦艦ヤマト』では、ドメルの乗艦として迷彩塗装を施された艦が登場している。異次元空洞内でヤマトを追撃したが、それ以降は登場しない。ひおあきら漫画版ではロメル将軍(アニメ版のドメルに相当するキャラ)の乗艦と、ライバルであるゲル将軍(アニメ版では設定画は存在するものの未登場。)の乗艦の2隻が登場。デザインはアニメ版に比べ単純になっており、魚雷発射管の数は大幅に減っているほか、艦橋の窓が丸型になっている。ゲル艦は艦首に目が描かれている。
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