ヴァルプルギス王立機巧学院
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「機巧少女は傷つかない」の記事における「ヴァルプルギス王立機巧学院」の解説
機巧魔術の最高学府。大英帝国の機巧都市リヴァプールにあり、世界中から優秀な魔術師・人形師が集まっている。 雷真の編入時点で1236人の学生が在籍し、いまだにその数は増している。貴族の御曹司・御令嬢が大半で、生徒比率は男:女=3:2。 教科は「史学」「理学」「医学」「工学」「法学」の五教科に加え「語学」「体育学」が存在する。三回生に進級するとコース分けされる。校風は「実力主義」の一言に尽き、地位や家柄よりも魔術師としての実力が優先され、学院の卒業資格だけでも出世の材料として十分な武器となる反面、夜会を始めとする厳しいカリキュラムが組まれ、あまりの過酷さに進級も困難な落第生も毎年多数出る。生徒一人一人の所有する自動人形が、国家機密相当の最新鋭技術や世界遺産相当の秘術の結晶であるため、学外への人形の持出しは、所有者の卒業まで禁止されており、学院は堅牢な城壁に囲まれた巨大な監獄の様相を呈している。 夜会 正式名称は「ヴァルプルギスの夕べ」。ヴァルプルギス王立機巧学院において四年に一度に行われる、魔王を選出する一大イベント。学院の成績上位者百名が機巧戦闘を行い魔王(ワイズマン)を目指すというものである。 夜会開催前に参加資格を持つ者が持たない者に機巧戦闘で敗れれば、敗者の資格を剥奪し、他の者に与える(実力主義の学院において、そのようなことがあれば夜会執行部も選考をやり直す必要がある)など、実力主義が徹底されている。ルール 対戦形式はロイヤルランブル(まず一日目に百位と九十九位が戦い、決着の如何を問わず一日毎に次の上位者が参戦していく)で、常に一対一とは限らず、上位者は下位者に対するサボタージュ権を持つ(下位者が交戦フィールドに駐留する一時間以内に現れなければその日はお流れとなる)。勝利条件は相手の手袋の奪取。ただし相手を死に至らしめた場合はいかなる理由をもってしても参加資格を剥奪される。 魔王(ワイズマン) 四年に一度開かれる夜会で選ばれる、同世代で最も優秀な魔術師の称号。 国際魔術憲章ならびに魔術師倫理規定の埒外となり、禁術の使用、禁書の閲覧などあらゆる制限から解放された多くの権限を持つ。ただし、殺人などの犯罪行為は許されていない。 手袋持ち(ガントレット) 夜会の参加資格(エントリー)の証として、学院から授与された手袋を持つ学生の呼称。夜会の戦闘中は、手袋の着用が義務づけられる。手袋は、パールホワイトに輝くシルク地に、金糸で登録コードが刺繡される。登録コードは申請者(担当教官や執行部の推薦人)がつけることになっている。手袋の配給は、定期考査のたびに候補者が更新され、最終的に夜会開催の直前期(初夏頃)に渡される。 選抜対象は、四十九位までは戦闘能力で選ばれる。残りは、各学科のスコアから偏差値を割り出し、一 - 四回生の全学生の中から選ばれる。 十三人(ラウンズ) 「手袋持ち」の上位13名が畏敬の念と共に呼ばれる。
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