ロイヤルランブル戦とは? わかりやすく解説

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ロイヤルランブル戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 06:10 UTC 版)

ロイヤルランブル」の記事における「ロイヤルランブル戦」の解説

RAWSmack Down!から計30人レスラー参加して戦い行なう制限時間無制限通常のバトルロイヤル大きく異なり30人一斉に戦うわけではない試合開始時には2名のレスラーのみがリング上に存在しその後60秒または90秒おきに1人ずつ入場しバトルロイヤル行なっていく。入場順は、PPV前半バックステージ行われる出場本人によるくじ引き決定されるルールは、自分以外の他の全てのレスラーを、リングトップロープから外に放り出し両足リング外の床に付ければ勝ちである(オーバー・ザ・トップロープ)。トップロープ越えなければリング外に出て失格ならないため、体力温存のためにわざとリング外に逃げレスラー存在する1999年大会にて優勝したビンス・マクマホンは、このルール活用してずっとリング外に待機していた。また片足のみの着地では失格にならず、両足なければならない。この両足着地は、俗に「ショーン・マイケルズルール」と呼ばれる。これは、ストーリーショーン・マイケルズ優勝することが決まっていた興行において、ショーン・マイケルズリング外に片足をついてしまう事態発生した際に、ストーリー崩さないために急遽その場考案されルールである。このルール制定された後は、ロイヤルランブル戦中のパフォーマンスとして片足着地行なうレスラーも多い。両足を付くのが床でなければ敗退ならないので、軽量級選手エプロンからリングサイドフェンス着地し階段渡って復帰したケースもある。コフィ・キングストンはこのルール有効活用し、何度も退場危機脱した選手であり、2012年皮切りに2019年までの8大会連続で、「逆立ちする」、「リングサイド選手セコンドしがみつく」、「実況席観客席待避する」、「床に物を置いてその上に片足乗せる」など多彩な復帰劇を披露し続け観客関係者沸かせた。 必然的に試合長期戦になるため体力温存観点から、入場順が遅ければ遅いほど有利であり、入場順を決めくじ引きが重要となる。過去の優勝者には、ショーン・マイケルズクリス・ベノワなど最も不利とされる最初から試合をしておきながら優勝したものも存在する意外なことに、最も有利とされる30番目の入場での優勝は、2007年ジ・アンダーテイカーによって達成されるまでなかった。 試合自体は1番手2番手の2名が入場してはじめ開始となるので、1番手2番手の間に試合上の有利不利の差はない(1番手リング上で構えて待機できる。2番手は1番手の不意を突いてリングイン・奇襲ができるなどといった差はある)。 スティーブ・オースチンケインなど大物スーパースター入場すると、若手やジョバークラスの選手片っ端から退場追い込む掃除」と呼ばれる場面が度々見られる。 ロイヤルランブル戦の優勝者には、レッスルマニアメインイベントにおいてヘビー級王座挑戦する特権与えられる。これはWWE存在するWWE王座世界ヘビー級王座のいずれでも構わず優勝者ランブル以降TV放送においてどの王座挑戦するかを選択したり、所属ブランド以外のブランドから「ぜひ我がブランド王者挑戦して欲しい」と引き抜き工作がされる場合もある。それらの決定後の、優勝者現王者とのレッスルマニアまでの抗争は、年間最大舞台へ向けて重要なストーリーとなる。 レッスルマニアではRawSmack Downブランド対抗カード多々あるが、多くランブル戦での出来事発端になるアングルが多い。 基本的にヘビー級王座保有者上記のような特権があることからロイヤルランブル戦に出ることはないが、1990年ハルク・ホーガン2020年ブロック・レスナーのように王者ありながら出場することもごく少数ながらある。2016年ヘビー級選手権試合としてランブルが行われ、当時王者ロマン・レインズは1番手として出場した結果終盤まで生き残った28番目に敗退し防衛失敗)。 1990年代は、他団体との提携路線一環としてカルロス・コロンWWC)、ジェリー・ローラー当時USWA)、天龍源一郎当時WAR)、ザ・グレート・カブキ(同)、大森隆男当時全日本プロレス)、ミル・マスカラスなど団体所属外のレスラーゲスト参戦した他、コメディアンドリュー・キャリーのようなプロレスラーサプライズ・ゲストとして出場することもある。ホンキー・トンク・マン2001年)、ミスター・パーフェクト2002年)、ロディ・パイパージミー・スヌーカ2008年)、ディーゼルケビン・ナッシュ)(2011年)など往年のスーパースター復帰参戦することも多くミスター・パーフェクトナッシュのように以降団体継続参戦することもある。また、レスラー1人あたりの運動量調整が容易であることから、長期欠場していたスーパースター復帰舞台となる場合多くジョン・シナエッジなど、そのまま優勝してしまうケースまで存在する2018年第31回大会より初めて、女子レスラーによるロイヤルランブル戦が開催された。 DDTなど、WWE以外の一部団体でもオーバー・ザ・トップロープ方式時間差バトルロイヤルを「ロイヤルランブル(戦)」と呼称することがある。また大日本プロレスのようにデスマッチで行う団体もある(この場合、予めロープ2面括り付けられた蛍光灯と、各選手持ち込む凶器使用する)。

※この「ロイヤルランブル戦」の解説は、「ロイヤルランブル」の解説の一部です。
「ロイヤルランブル戦」を含む「ロイヤルランブル」の記事については、「ロイヤルランブル」の概要を参照ください。

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