ルドルフとその配下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/30 09:41 UTC 版)
「キメラ (漫画)」の記事における「ルドルフとその配下」の解説
ルドルフ ゲイヴォルグの技師長。「古き者達」の技術に長じ、多くのキマイラの犠牲の上に様々な改造種(イブリッド)を作り出している。性格は狡猾にして残忍。人間もキマイラも彼にとってはモルモット程度にしか考えていないようである。戦争を楽しんでいる感があり、サイファーはその行いが人間・キマイラ双方の運命を狂わせてきたことを理解しており、「全ての元凶を生み 傍観する者」と表現している。実際、彼は悠久の時を生き、何度も世界を滅ぼしている。また、人間に助言を与えたり、戦争の勃発を誘発したりするなど、長きにわたって人類の歴史を闇から操作・支配してきた。 リン達とサイファー達との決戦を見届けた後、聖都サラスを占拠し、新生ゲイヴォルグを以て世界を滅ぼそうとする。サラスでの戦いでは「魔槍ゲイヴォルグ」で世界を無に帰そうとするも、油断からタキに追い詰められ、シャーリーの静止もあって彼に討ち取られる。 その正体ははるか昔、「古き者達」の文明が栄えていた頃に作られた遺伝子解析装置であり、人間やキマイラでないどころか生物ですらなく、機械だった為に永い時を活動してこられた。キマイラの祖先もルドルフによって作られたもので、「キマイラは自身に手を出すことはできない」という情報を遺伝子に刻んでいる為に人間でなければ手出しが叶わない。 ルドルフの目的は完成時に不治の病に冒されていた少女シャーリーの治療であり、自分の持つ知識だけではそれが叶わなかった為、戦いの助長によって文明の発達を操作して目的を果たそうとしていた。ルドルフの名はシャーリーが付けたもので、彼女の心からの笑顔を再び見たがっていたが、それが叶うことはなかった。 ルドルフ自身が戦うシーンはほとんど無いが、戦闘ではレーザーと思われる攻撃を繰り出す。また、キマイラと同様に目が赤くなる(キマイラとは違い意図的に赤くすることが出来る)。 シャーリー ルドルフによって、100人のキマイラの死体から生みだされた錬成人間(アゾート)。エルフのように耳のとがった姿の少女の姿をしている。赤ん坊のように無垢な性格ながらその戦闘能力は凄まじく、当時のリンにすら「万全の状態でも勝てる気がしない」と言わしめるほど。 白の鉄槌兵団(後述)の強化のために一度両腕を失い、自らも白の鉄槌五連隊の一員となった。それが全滅した後、再びルドルフのもとへ戻り、ファルシオンへ赴いたルドルフに同行した。 その素性ははるか昔の、不治の病に冒された普通の少女であり、ルドルフの手でキマイラの死肉を継ぎ接ぎされることで生き永らえていた。しかし、悠久の時の中で悪魔の心を持ってしまったルドルフの暴走を止めるべく、最後には「もう止めて」と、ルドルフをタキとの戦闘中に静止し、ルドルフが討ち取られた直後に全身から血を吹いて死亡した。 ファルケン 「重格闘術のファルケン」の異名をもつ改造種。キマイラ10人分の筋肉を有する大男で、凄まじい怪力とスピードを併せ持つ。キマイラとして覚醒したルカとの戦いで狂暴化していき、それに比例して形態が変化し、全身に無数の目をもつ怪物のような姿となった。最終的にはリンに倒されるがその刹那人間としての記憶がよみがり、涙を流しながら死んでいった。 ビュウ 「黒鳥のビュウ」の異名をもつ鳥型改造種。性格は卑劣かつ冷酷で、敵を絶望にさらすのを好む。翼を切り裂かれた後も軽量化された身体と強靭の脚力からくるスピードで相手を翻弄しようとしたが、覚醒したルカには敵わず惨殺された。 ザイン ラウド タリボンの領主である男。こまどり隊を戦場に送ることで、領主としての地位を保っている。こまどり隊を気遣っているふりをしているが本心では誰よりも子供を嫌っており、彼らを散々利用して殺してきた。リンがタリボン城に攻めてきたときにはそこから逃げ出そうとしたが、シャーリーによって素手で八つ裂きにされた。 アブイ兄弟 「加速車輪のアブイ兄弟」の異名をもつ二人組みの男。ローラースケートのようなものを履き、動体視力を高める器具を目に装備している。こまどり隊を狙ったが、仲間割れを演じたタキとオスカにあっさりと敗れた。 グレタ ルドルフにより鳥型改造種にされた女性。故郷に残した子供達のために、カイルの抹殺の任を受けクレイモアに攻め入る。リンとタキによって止められるが、無理な人体改造が原因で死亡する。 アドニス ルドルフの一番弟子という、不気味な仮面を被った男。サラスに「黒い病」と呼ばれる伝染病をばら撒いた張本人。自らの身体を甲殻人間・オーグルに喰わせて、それと一体化した。甲殻人間と融合してからは炎に強い耐性を持ち、無数の触手を操る能力を得た。突如現れたサイファーに一撃で敗れるが、「人類の叡智はこの程度ではなかったか」と喜びながら死んでいった。
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