モックルカールヴィとは? わかりやすく解説

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モックルカールヴィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 15:45 UTC 版)

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モックルカールヴィメックルカルフィとも)(Mökkurkalfe)は、北欧神話に登場する、粘土で作られた人間である。身長は9ロスト(1ロストは4~5マイル。約57.9km~72.4km)で、脇の下が3ロスト(約19.3km~24.1km)であったとされている。別名としてミストカーフ[1](MistCalf)があるとされる。

スノッリのエッダ』第二部『詩語法』において、次のような物語が伝えられている。

アース神トール巨人フルングニルが、国境であるグリョートトゥーナガルザル(Grjóttúnagarðar)で決闘をすることになった。仲間の巨人たちは最強のフルングニルがトールに斃されることを心配し、グリョートトゥーナガルザルにおいてこのモックルカールヴィを作ったが、体格に見合う大きな心臓として雌馬の心臓を持ってきた。しかしこの心臓はトールが現れると恐怖に震えた。モックルカールヴィ自身も、フルングニルの隣にいながら、トールを見ると失禁してしまった。

トールとフルングニルの戦いはトールの勝利に終わったが、トールはフルングニルの死体の下敷きとなって動けなくなった(詳細はフルングニルの項目を参照)。その間にシャールヴィがモックルカールヴィを襲い、あっさりと斃してしまった。

このモックルカールヴィ破壊のエピソードについては、『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』(山室静筑摩書房、1982年)66-67頁において、次のような推論があることが紹介されている。すなわち、神話はしばしばとして上演されることがあり、この物語を上演する際にはフルングニルに見立てた土の人形をトールに扮した神官が破壊する場面があって、それが神話をまとめる過程でシャールヴィの活躍として神話に入り込んだのではないか、という解釈である。

脚注

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  1. ^ この名前は、たとえばH.R.エリス・デイヴィッドソン『北欧神話』(米原まり子、一井知子訳、青土社、1992年)118-119頁にみられる。

関連項目

参考文献

  • 谷口幸男「スノリ『エッダ』『詩語法』」『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3、25-26頁、1983年。

モックルカールヴィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 18:48 UTC 版)

とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「モックルカールヴィ」の解説

北欧神話出てくる組み立て式巨人粘土固めて作ったのような巨体を持つ人工生命体で、雷神トールと戦うために設計されたが、最後の最後で「心臓」の材料にひどく臆病な牝馬心臓使ってしまい、戦果発揮できずにトール従者の手破壊されるという貧弱な結果終わってしまう。

※この「モックルカールヴィ」の解説は、「とある魔術の禁書目録の用語」の解説の一部です。
「モックルカールヴィ」を含む「とある魔術の禁書目録の用語」の記事については、「とある魔術の禁書目録の用語」の概要を参照ください。

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