マイクロウエーブ【microwave】
読み方:まいくろうえーぶ
マイクロ波(は)。
マイクロ波
(マイクロウエーブ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/13 16:56 UTC 版)
|   | 
       この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2013年11月)
       | 
|   | 
       この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2025年6月)
        
         翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
         
 | 
 
    
   マイクロ波(マイクロは、英: microwave)は、無線工学における波長の電波の一種。歴史上、慣用的に使われてきた語であり、電波の周波数による分類において、短い波長域といった程度の意味である。その周波数領域は、広義にはおよそ300MHzから300GHz程度とかなり広い。総務省の電波利用ホームページでは、3GHzから300GHz(SHF帯)をマイクロ波として定義している[1]。この定義の場合、それを下回る1GHzから3GHzの範囲を「準マイクロ波」と呼ぶこともある[2]。一方、日本電信電話公社はマイクロウエーブ方式をUHF帯とSHF帯(すなわち、300MHzから30GHzまで)を使った通信方式の総称と定義していた[3]。
概要
マイクロ波という用語は1940年代から文献に現れているが、その定義は複数あり、必ずしも明確ではない。日本では太平洋戦争前、電波は国家のものであったが、戦前のマイクロ波研究は電波兵器の研究開発を意味していた。
マイクロ波、ミリ波、テラヘルツ波というような用法では、マイクロ波とミリ波は周波数帯域が重複していない。
マイクロ波の発振には、マグネトロン、クライストロン、進行波管(TWT)、ジャイロトロン、ガンダイオードを用いた回路などが用いられる。マイクロ波伝送線路には一般的に同軸ケーブルが使われるが、出力(電力・ワット数)の高いものには金属製の導波管が用いられる。また、近年ではマイクロストリップ線路など共に固体化(半導体)された発振器の利用も増えてきている。
マイクロ波の応用分野は広く、衛星テレビ放送、多重無線通信、レーダー、マイクロ波加熱(電子レンジ)、マイクロ波分光法、マイクロ波化学、マイクロ波送電、マイクロ波イメージングなどがある。これらの分野で必要とされる学問がマイクロ波工学である。
日本の地上波アナログテレビ放送では、2012年3月末まで難視聴地域用に第63チャンネルから第80チャンネルまで12GHz付近が割り当てられていた。(「チャンネル (テレビ放送)」の記事を参照)
マイクロ波の周波数帯
以下に一般的に用いられる分類を示す。
| 名称 | 帯域 | 用途 | 
|---|---|---|
| Iバンド | –0.2 | |
| Gバンド | 0.2–0.25 | 軍用航空無線 | 
| Pバンド | 0.25–0.5 | |
| Lバンド | 0.5–1.5 | |
| Sバンド | 2–4 | |
| Cバンド | 4–8 | |
| Xバンド | 8–12 | |
| Kuバンド | 12–18 | 
 | 
| Kバンド | 18–26 | 通信衛星 | 
| Kaバンド | 26–40 | 
 | 
| Vバンド | 40–75 | 
 | 
| Wバンド | 75–111 | 電波天文学 | 
| 名称 | 帯域 | 用途 | 
|---|---|---|
| Aバンド | –0.25 | |
| Bバンド | 0.25–0.5 | |
| Cバンド | 0.5–1.0 | 800MHz帯 | 
| Dバンド | 1–2 | |
| Eバンド | 2–3 | |
| Fバンド | 3–4 | |
| Gバンド | 4–6 | |
| Hバンド | 6–8 | |
| Iバンド | 8–10 | |
| Jバンド | 10–20 | |
| Kバンド | 20–40 | |
| Lバンド | 40–60 | |
| Mバンド | 60–100 | 
脚注
- ^ 周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴 総務省 電波利用ホームページ
- ^ 横山光雄「準マイクロ波帯移動通信について」『RRLニュース』第128号、郵政省電波研究所、1986年11月、2025年1月22日閲覧。
- ^ 日本電信電話公社技術局、黒川広二 編『最近の電気通信技術』技研、1963年11月30日、61頁。なお、本出典では周波数単位をMC(メガサイクル)と表記。
関連項目
「マイクロウエーブ」の例文・使い方・用例・文例
- マイクロウエーブのページへのリンク

 
                             
                    








 
 





