ピアノ協奏曲第20番とは? わかりやすく解説

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モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調Konzert für Klavier und Orchester Nr.20 d-Moll K.466作曲年1785年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1400 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Romance 9分00 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro assai7分30秒 No Image

作品解説

2007年10月 執筆者: 稲田 小絵子

モーツァルト数あるピアノ協奏曲中でも高い人気誇っている一曲彼のピアノ協奏曲の中で2曲しかない短調作品のひとつ(もうひとつは第24番ハ短調)であることも注目される当時ピアノ協奏曲華やか社交的な性格をもっていたことを考えれば例え第1楽章冒頭シンコペーションによる怪し揺れのような、しばしば「デモーニッシュ」と表現されるこの作品特異な響きには驚き禁じえない
作曲きっかけは、モーツァルトヴィーン大成功収めていた時期である1785年2月11日四旬節予約演奏会であった。父レオポルトによれば多忙なモーツァルトはこの作品前日になってようやく完成させ、終楽章通して弾いてみる余裕さえなかったのだが、演奏会大成功だったという。事実5日後にも再演され、成功収めている。
第1,3楽章共に、作曲家自身によるカデンツァ残っていない。だが、この協奏曲演奏したベートーヴェンブラームスが彼ららしいカデンツァ書いており、ベートーヴェンカデンツァは現在でもしばしば使用されている。

第1楽章アレグロニ短調4/4拍子協奏ソナタ形式冒頭管弦楽不気味でまた激しくもあるのに対し一転して寂寥感すら感じさせる独奏ピアノ入り印象的
第2楽章ロマンス変ロ長調2/2拍子三部形式ピアノ主体のやさしい雰囲気挟まれて、ト短調中間部では突如として通り雨のような激しさ襲ってくる。
第3楽章:[アレグロ・アッサイ]、ニ短調2/2拍子ロンド・ソナタ形式激しく攻撃的な短調楽想で始まるが、最終的に長いコーダにおいて長調に転旋し、華々しく作品閉じる。


ピアノ協奏曲第20番 (モーツァルト)

(ピアノ協奏曲第20番 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 07:54 UTC 版)

ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト1785年に作曲したピアノ協奏曲であり、モーツァルトが初めて手掛けた短調協奏曲である。


  1. ^ a b 田辺秀樹「モーツァルト(カラー版 作曲家の生涯)」(新潮社1984年)p.110
  2. ^ 田辺秀樹「モーツァルト(カラー版 作曲家の生涯)」(新潮社1984年)p.177


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