ハーボーHC時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 08:35 UTC 版)
「ボルチモア・レイブンズ」の記事における「ハーボーHC時代」の解説
2008年、QBジョー・フラッコをドラフト1巡目で獲得した。第2週のヒューストン・テキサンズ戦がハリケーン・アイクのため順延されたため、チームはプレーオフを合わせて18週連続で戦うこととなった。スティーラーズ、タイタンズ、コルツに連敗し、2勝3敗となったが、最後の11試合で9勝し、11勝5敗となり第6シードでプレーオフに出場した。フィラデルフィア・イーグルス戦ではエド・リードが相手QBケビン・コルブのパスをインターセプト、自身のNFL記録を更新する108ヤードのインターセプトタッチダウンを決めた。これまでの記録は2004年の106ヤードであった。第16週のダラス・カウボーイズ戦では第4Qにウィリス・マゲイヒーが77ヤードのTDラン、ルロン・マクレインが82ヤードのTDランをあげて、33-24で勝利した。ワイルドカードプレーオフでは、マイアミ・ドルフィンズから4インターセプトを奪い、27-9で勝利した。タイタンズの本拠地LPフィールドで行われたディビジョナルプレーオフでは残り53秒にマット・ストバーのFGが決まり、13-10で勝利した。ハインツ・フィールドでのスティーラーズとのAFCチャンピオンシップでは、14-23と敗れてスーパーボウル進出はならなかった。フラッコはルーキーQBとしてプレーオフで2勝あげた最初のQBとなった。 2009年もワイルドカードでプレーオフに出場を果たしニューイングランド・ペイトリオッツを破ったがインディアナポリス・コルツに敗れてシーズンを終えた。 2010年もプレーオフに進出したが、ディビジョナルプレーオフでピッツバーグ・スティーラーズに破れた。 2011年、チームはレギュラーシーズンでスティーラーズに2勝し、地区優勝を果たしAFC第2シードとなる12勝4敗でシーズンを終えたがカンファレンス決勝で敗れた。 2012年は10勝6敗で北地区を1位で通過。第4シードで迎えることとなったプレイオフ初戦前に、長年守備陣の要として君臨したレイ・ルイスが引退を表明した。ルイスの本拠地最終試合となったインディアナポリス・コルツ戦を24対9で制した後、デンバー・ブロンコスをオーバータイムまでもつれる戦いの末38対35で下し、AFCチャンピオンシップではニューイングランド・ペイトリオッツを28対13で撃破。そして初優勝時以来の進出となったスーパーボウルでは、ヘッドコーチであるジョン・ハーボーの弟ジムが率いるサンフランシスコ・フォーティーナイナーズを34対31で下し、2度目のスーパーボウル優勝を決め、ルイスの花道を飾った。 2014年1月27日、デトロイト・ライオンズのヘッドコーチに就任したジム・コールドウェルオフェンスコーディネーターの後任に、ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチだったゲイリー・キュービアックが就任した。オフシーズンの補強でカロライナ・パンサーズで長年活躍したWRスティーブ・スミスやTEオーウェン・ダニエルズ、RBジャスティン・フォーセットらを獲得した。2月15日、RBレイ・ライスとその婚約者(同年3月に結婚)がニュージャージー州アトランティックシティのカジノで殴りあったことで逮捕された。この殴り合いでライスの婚約者は意識を失っており、3月27日、ライスは大陪審より第3級加重暴行罪で起訴された。ライスは当初7月24日に2試合の出場停止処分となったが、9月にエレベーター内部でのライスによる暴行のビデオ映像が公開されると、バラク・オバマ大統領まで公式コメントを出すなど非難が集中し、レイブンズは彼を解雇、NFLは無期限の出場停止処分を行った(その後、無期限停止処分は11月末解除された。)。ワイルドカードでプレーオフ出場を果たしたが初戦で敗退した。 2015年1月、オフェンスコーディネーターのキュービアックがデンバー・ブロンコスのヘッドコーチに就任した後、シカゴ・ベアーズのヘッドコーチでブラウンズ時代にもオフェンスコーディネーターを務めたマーク・トレストマンが後任となった。2015年、2016年、2017年と3年連続してプレーオフ出場は逃した。 2018年は、最初の9試合を4勝5敗と苦しみながらも、負傷したジョー・フラッコに替えてQBスターターをラマー・ジャクソン(この年のドラフト1巡目に指名)とした後は7試合を6勝1敗で乗り切り、最終週で地区優勝を遂げた。プレーオフでは初戦で敗退した。シーズンオフ、フラッコをデンバー・ブロンコスにトレードした。 2019年はリーグ最高の勝率で地区優勝を遂げ、プレーオフでもナンバー1シードとなった。だが初戦ではワイルドカードのテネシー・タイタンズに対し4thダウン・ギャンブルを4度失敗して攻撃権を渡し、さらにターンオーバーを3度喫する自滅で敗れた。 2020年は新型コロナウイルス感染症の影響に苦しみ、第12週の対ピッツバーグ・スティーラーズ戦では陽性判明者および濃厚接触者の続出により、三度の延期を経て開催されたが、エースQB、トップ2人のWR、そしてトップTEを出場させられずに敗北した。だが最後に5連勝を挙げてワイルドカードでプレーオフに進出した。初戦ではタイタンズを破ったが、二戦目ではビルズに対し、試合途中でQBラマー・ジャクソンが脳震盪で退場し敗れた。 2021年は11戦目まで8勝3敗と好調であったが、ラマー・ジャクソンが負傷し、12戦目から6連敗を喫して地区最下位となりプレーオフを逃した。そのうち5試合は3点差以内の負けであり、さらにそのうち2試合は試合最後のタッチダウンのあとに同点となる可能性の高いキックを選択せず、あえて2ポイント・コンバージョンを狙うことで延長を避けて勝利を狙い、失敗している。2022年3月29日、2025年末までHCハーボ―との契約を延長した。
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