ニップルとは?

ニップル Nipple

  ネジを切った長さの短い接続パイプをいう。配管用や坑口装置立ち上げ管などに用いられる、また仕上ツールスのシーティングニップル・ランディングニップルというようにツールス名に使われることも多い。掘削機械のグリスアップ用注入口(フィッティング)もグリスニップルと呼ばれることがある
ニップル
分野
同義語  
関連用語  
類似語  
略語 NPL
ニップル

ニップル nipple

配管継ぎ手用の短管で、両端外周にねじを切ったもの。

ニップル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 04:08 UTC 版)

ニップル、またはニップールNippurシュメール語Nibruアッカド語Nibbur / Nippur)は古代メソポタミア都市。現在のイラクカーディーシーヤ県アファク地区英語版のヌファル(Nuffar)が古代のニップルにあたる。シュメールにおける嵐の神エンリル神崇拝の中心地であり、その宗教的重要性のために古代の王たちによって争奪が繰り返された。 この都市は楔形文字文書ではEN.LÍLKI𒂗𒆤𒆠)と表記される[1][2]。EN.LÍL(𒂗𒆤)という名詞に地名を表す限定符キ(KI、𒆠)が付された場合それはニップル市を表し、神を表す限定符ディンギル(Dingir、𒀭)が付されたdEN.LÍLはニップルの都市神であるエンリルを表した[3][注釈 1]


注釈

  1. ^ この神名と地名は人名の構成要素として使用される場合などにはしばしば互換的な用いられ方をした。シュメール語アッカド語では人名の一部として神の名が頻繁に用いられたが、ニブルタ・ル(「ニップルからきた男(児)」)のような人名においてはEN.LÍLKI(ニップル)という地名をdEN.LÍLと置き換えることができた[3]
  2. ^ アマル・シン以降のウル第3王朝の王は首都ウル、父祖の地ウルク、聖都ニップルを月単位で巡幸し、それぞれの神々に犠牲を捧げた。これは神々への祭儀権を王が特権として保持していることを示すものであり、特にニップルのエンリル神への犠牲奉納は最も重視された[20]
  3. ^ 江上・五味訳ではニップール、ここでは記事名に合わせてニップルに改めている。
  4. ^ 大英博物館オリエント事典の和訳では1888年からとなっているが、本文では大津 1997およびEncyclopædia Britannica第11版が1889年からとしていることに鑑み、後者の年代を採用した[40][4][5]

出典

  1. ^ Albright, Lambdin 1971, p. 149
  2. ^ a b 日本オリエント学会 オリエント事典 2004, p. 649 「ニップル」の項目より
  3. ^ a b ハロー 2015, p. 22
  4. ^ a b c d e f g h i j k 大英博物館 オリエント事典 2004, pp. 382-383 「ニップル」の項目より。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u Encyclopædia Britannica 第11版 1911, 「ニップル」の項目より。
  6. ^ 前田 2017, p. 39
  7. ^ Indus carnelian bead found in Nippur Mesopotamia”. www.metmuseum.org. 2020年6月閲覧。
     (『メソポタミアのニップル出土の、インダス産カーネリアン・ビーズ』)
  8. ^ 大津 1997, p. 156
  9. ^ 前田 2003, p. 32
  10. ^ 前田 2003, p. 33
  11. ^ a b 前田 2003, p. 34
  12. ^ 前田 2003, p. 43
  13. ^ a b 前田 2003, p. 44
  14. ^ 前川 1998b, p. 182
  15. ^ 前田 2017, p. 92
  16. ^ a b 前田 2017, p. 111
  17. ^ 前川 1998b, p. 187
  18. ^ 前田 2003, p. 60
  19. ^ 前田 2003, p. 67
  20. ^ a b c 前田 2017, p. 156
  21. ^ a b 前川 1998b, pp. 202-205
  22. ^ 前川 1998b, pp. 201-202
  23. ^ クレンゲル 1980, p. 105
  24. ^ a b c 前川 1998b, p. 207
  25. ^ クレンゲル 1980, p. 54
  26. ^ クレンゲル 1980, p. 55
  27. ^ フィネガン 1983, p. 82
  28. ^ 前川 1998b, p. 285
  29. ^ a b c Oriental Institute, Chicago 1993, p. 3
  30. ^ a b c Oriental Institute, Chicago 1993, p. 4
  31. ^ Adams 1981, p. 190
  32. ^ a b Adams 1981, p. 199
  33. ^ a b c Adams 1981, p. 236
  34. ^ Discoveries among the Ruins of Nineveh and Babylon; with Travels in Armenia, Kurdistan, and the Desert: Being the Result of a Second Expedition Undertaken for the Trustees of the British Museum, Austen H. Layard, Harper, 1856 (also in reprint by Kessinger Publishing, 2007, 0-548-16028-7)
     (『ニネヴェとバビロンの遺跡での発見:アルメニア、クルディスタン、砂漠への遠征:大英博物館委託の第2回探検の結果』(著:オースティン・ヘンリー・レイヤード、オリジナルは1856年、ハーパー・アンド・ブラザーズ出版(米国)。2007年、キッシンジャー出版(米国)から再版))
  35. ^ Nippur, or Explorations and Adventures on the Euphrates; the narrative of the University of Pennsylvania expedition to Babylonia in the years 1888-1921, Volume 1, John Punnett Peters, G. P. Putnam's sons, 1897
     (『ニップル ユーフラテス川の探検と冒険:ペンシルベニア大学のバビロニア遠征(1888~1921年)』第1巻(著:ジョン・パネット・ピーターズ、1897年、G・P・プットナムズ・サンズ出版(米国))
  36. ^ Nippur, or Explorations and Adventures on the Euphrates; the narrative of the University of Pennsylvania expedition to Babylonia in the years 1888-1921 -, Volume 2, John Punnett Peters, G. P. Putnam's sons, 1897
     (『ニップル ユーフラテス川の探検と冒険:ペンシルベニア大学のバビロニア遠征(1888~1921年)』第2巻(著:ジョン・パネット・ピーターズ、1897年、G・P・プットナムズ・サンズ出版(米国))
  37. ^ Explorations in Bible Lands during the 19th Century, Herman Volrath Hilprecht, 1903, A.J.Holman and company
     (『19世紀における聖書の土地の探検』(著:ヘルマン・フォルラート・ヒルプレヒト、1903年、A・J・ホルマン出版))
  38. ^ Fisher, Clarence Stanley, Excavations at Nippur: plans, details and photographs of the buildings, with numerous objects found in them during the excavations of 1889, 1890, 1893-1896, 1899-1900: v. 1 : Topography and city walls, Philadelphia : Department of Archaeology of University of Pennsylvania, 1905
     (『ニップルにおける発掘:建築物の平面図、詳細と写真:発掘中に発見された多量の出土品:1889年、1890年、1893-1896年、1899-1900年の発掘』第1巻:地形図(著:クラランス・スタンリー・フィッシャー、1905年、ペンシルヴェニア大学考古学部))
  39. ^ Fisher, Clarence Stanley, Excavations at Nippur: plans, details and photographs of the buildings, with numerous objects found in them during the excavations of 1889, 1890, 1893-1896, 1899-1900: v. 2 : The Fortress, Philadelphia : Department of Archaeology of University of Pennsylvania, 1907
     (『ニップルにおける発掘:建築物の平面図、詳細と写真:発掘中に発見された多量の出土品:1889年、1890年、1893-1896年、1899-1900年の発掘』第2巻:要塞(著:クラランス・スタンリー・フィッシャー、1907年、ペンシルヴェニア大学考古学部))
  40. ^ a b 大津 1997, p. 157
  41. ^ Oriental Institute, Chicago 1967
  42. ^ Oriental Institute, Chicago 1969
  43. ^ Oriental Institute, Chicago 1976
  44. ^ Oriental Institute, Chicago 1978a
  45. ^ Oriental Institute, Chicago 1978b
  46. ^ Oriental Institute, Chicago 1993
  47. ^ Oriental Institute, Chicago 1996
  48. ^ Oriental Institute, Chicago 2007
  49. ^ McGuire Gibson, James A. Armstrong and Augusta McMahon, The City Walls of Nippur and an Islamic Site beyond: Oriental Institute Excavations, 17th Season, 1987, Iraq, vol. 60, pp. 11-44, 1998
     (『ニップルの城壁とイスラムの遺跡:東洋研究所による発掘(第17回・1987年実施)』(著:マグワイア・ギブソン、ジェームズ・A・アームストロング、オーガスタ・マクマホン、ケンブリッジ大学年報「イラク」第60号(1998年)p.11~44に収録))
  50. ^ Gibson, McGuire; McMahon, A. (1995), “Investigation of the Early Dynastic-Akkadian Transition: Report of the 18th and 19th Seasons of Excavation in Area WF, Nippur”, Iraq 57: 1–39, doi:10.2307/4200399 
     (『アッカド王朝の変遷の調査:第18・19回発掘調査(ニップルWF地区)の報告』(著:マグワイア・ギブソン、オーガスタ・マクマホン、ケンブリッジ大学年報「イラク」第57号(1995年)p.1~39に収録))
  51. ^ Oriental Institute, Chicago 1967, p. 1
  52. ^ Oriental Institute, Chicago 1967, p. 4
  53. ^ a b c d e f Oriental Institute, Chicago 1967, p. 5
  54. ^ a b c d Oriental Institute, Chicago 1967, PLATE. 15の図版を参照。
  55. ^ Oriental Institute, Chicago 1967, p. 7
  56. ^ a b c Oriental Institute, Chicago 1967, p. 12
  57. ^ Oriental Institute, Chicago 1967, p. 11
  58. ^ a b c Oriental Institute, Chicago 1967, p. 18
  59. ^ Mieroop 1998, p. 210
  60. ^ Dandamaev 1984, p. 63
  61. ^ Dandamaev 1984, p. 66
  62. ^ 酒井 2004, p. 1
  63. ^ a b 酒井 2004, p. 5
  64. ^ 酒井 2004, p. 6
  65. ^ http://oi.uchicago.edu/pdf/OIP121.pdf
  66. ^ Hilgert, Markus; Clemens D. Reichel (2003). “Drehem Administrative Documents from the Reign of Amar-Suena. Cuneiform Texts from the Ur III Period”. Oriental Institute英語版 Publications (Chicago, US: The David Brown Book Company, Oakville, Conn, US) 121: xxxviii + 649. 
     (『アマル・シン治世のドレヘムの行政文書 ~ ウル第三王朝の楔形文字文書』(著:マルクス・ヒルゲルト、クレメンス・D・ライヘル、2003年、東洋研究所出版(米国シカゴ))
  67. ^ 酒井 2004, p. 2


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