トレゾア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 01:59 UTC 版)
「黒雪姫〜スノウ・ブラック〜」の記事における「トレゾア」の解説
周辺を囲む森が国境代わりの、目立った産業のない国。先を憂慮した王は外交で身を立てようと、主人公の美しさで有益な国の王家と婚姻関係を結ぶ事を考案、代わりにそれまで養育するという条件で主人公を引き取った。しかし政略結婚直前に王家は転覆され、ルヴィアンが女王として治めるようになる。プラチナムやアパラシオンとはずっと友好関係にあったが、同じ隣接国でもタレンシカとはその王の強欲さからやや疎遠。 ルヴィアン=タンドゥル(Reviens Tendre) 声 - 津田健次郎 元は敏腕宰相だった女装のトレゾア“女王”。マジック開始時点では消息不明。 眉目秀麗・頭脳明晰・剣も銃も敵う者のない腕前の優雅な麗人。自分の美貌が誰より一番、何より大切なのは自分の美貌、人命すら自らの美貌の前には塵芥と豪語して止まない、究極のナルシスト。美容関係にも熱心でファッションに煩く、即位後はお洒落を存分に楽しむ為に身に着けるものは全て女物にしてしまい、特にドレスはよく仕立てている。従ってルヴィアンを一見しただけでは男と気付かず、声を聴いて初めてその性別を知る者も外部には多い為、主人公や城の者を除いた殆どの者、特に七人の同盟者達などはルヴィアンを本当の女王(女)と信じて疑わなかった。幼少時から知る主人公には並々ならぬ執着と独占欲を燃やし、他の者を完全に見下しているので、自身や主人公を直接触られるのを嫌う。従って、クーデター直後こそ主人公を牢に幽閉もしたが一切の危害を加えず、衣食も十分に世話し、主人公を自室に戻して以降は城外に出す事や限られた者以外との接触のみ禁じて『美しさを保つのに、外の醜い一切のものから守っている』積りらしい。主人公以外の王族は全て根絶やしで、兵士も気分次第で殺害するなど倫理観は一般とかけ離れており、しばしば謎めいた発言をするなど主人公の“魔”についても何か知っているらしい。しかしその優秀さから遥か北の国よりヘッドハンティングされて来るまでの過去や、クーデターの真意など、一切を語ろうとしない。ブロンドの巻き毛に薄紫の瞳で、主人公によれば初めて出会った頃からその容色に衰えや変化は全く見られない。 マジックではタレンシカの侵攻を防ぐのに大きく貢献した後、いつの間にか忽然と姿を消してしまった。主人公にとってはルヴィアンのかつての言葉―『母にも敵にもなってあげる。』という宣言通り、忘れようのない人間としてその心に食い込んでいる。 ファルコ=ローダー(Falco Lauder) 声 - 置鮎龍太郎 ルヴィアンの雇われ暗殺者で、通り名は“狩人”。 金にシビアな守銭奴で、下町育ち特有の口の悪さはあるが面倒見が良く、作中では数少ない常識人。折り畳み式のクロスボウをメインとする凄腕の暗殺者だが、一般的な見識の持ち主であるが故に罪悪感も強く、苦労人で常にツッコミ役。ブラック冒頭では主人公の目の前で直接父王を手に掛けた張本人だが、監視役として長年暇潰しのカードゲームの相手などをする内に主人公を気に入り、城内で起きた騒動を利用して森に逃がし、追手に対しては殿を務めた。同業者のジャンヌとは犬猿の仲の商売敵で、顔を合わせれば乱闘を起こす。可愛いものと動物が好きで、暇があれば森の動物達に餌を恵んでいる。紙煙草を吸い、甘い物は苦手。主人公には、カードゲームで負けっ放しであった。 ミラーと共に主人公の側仕えとして残っているマジックでは、トレゾア軍の鍛錬から諜報活動・書類仕事まで幅広くこなし、多忙を極めている。 ミラー(Mirror) 声 - 代永翼 ルヴィアンの側仕え。鏡の精霊。 無口で無表情、鏡を差し出す以外はただルヴィアンに付き従っているだけの美青年。鏡に宿る“魔”が意志を持ち具現化した存在なので、美しいものを眺めるのを好み、大概の事はあっさりとこなすが1から物を作り上げる事は出来ず、自身が“壊れる”(傷付けられる)ような戦闘行為などは嫌がってすぐに逃げる。当初はルヴィアンの美しさを一番好んで付き従っていたが、主人公の容色や内面に美しさを感じて気に掛けるようになり、逃亡を見過ごすなどの手助けをしてくれるようになる。鏡の中の空間を自在に駆使し、隠し部屋を作ったり、どこの鏡(鏡のように歪みなく姿を映すなら水面でも可)同士でも繋いで通り抜けが出来るので、国を跨ぐ移動も一瞬であり、登場は唐突。また“魔”を持つ者になら鏡の空間を渡らせる事も可能で、よく主人公の移動を助けるようになる。 ファルコと共に主人公の側仕えとして残っているマジックでは、主人公の秘書的な立場で事務作業に従事しており、有名なお伽話の人物―“黒の魔女”や“白の魔法使い”達について語る。また、ルピノのひたむきな真っ直ぐさを美しさと捉えて気に入っており、ルピノに不気味がられる程に付いて回る。
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